ひたひたと | レさんのブログ改めジャンク・エッセイ

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活字中毒の方、ヒマ潰してみませんか?

 もともと右足人差し指の第一関節の親指側の表皮が硬質化していて、それ自体が何故かゆるゆると動くいう奇妙な状態だったのだ。当然痛みは無かった。まあそれだからランニングもできていたのだけど。その奇妙な部位が異変を示し始めたのが、歳も押し迫った12月後半だっただろうか。右足親指の人差し指側が「なんだか変だなあ」と感じた。トラブルの足音は定石通りに静かであった。

 

 トラブルが起こる時は、いつも予兆のようなものがあるのだ。少なくとも僕には。

 もちろん、いきなりそれに巻き込まれることもある。避け難い厄災というやつだ。こればっかりはどうしようもないので、甘んじて受け入れるのだけど、予兆があるトラブルに関しては後になって「ああ、あの時気がついていればなあ」と思ってしまう。時間やお金、それに加えて肉体的な痛みさえ伴うことも多いから。

 

 その奇妙な部位がぷっくり膨れだしたのだ。

 痛みも無いし、そのままランニングを続けていた。すると今週の月曜には、怒りに満ちたフグのようにパンパンに膨れていた。これがマメであれば潰して消毒すれば良いのだけれど、その奇妙に変形した部位は表皮どころか肉の部分も膨れている。痛みというのも、その部位の痛みと言うよりはそこで圧迫される親指の右側面、つまり人差し指側が痛い。これはこのまま潰してはいけないーこの天啓には感謝しておく。しかし、もっと早く気がついていれば…

 

 結局本日夕刻、整形外科にて麻酔の後、切開して内容物を取り除くという憂き目にあった。ちなみに内容物は膿であった。それ肉の奥まで達していたらしい。抉られた。麻酔なしではできない処置だ。

 ドクター曰く、血流が阻害されると常在菌が牙を剥き悪さを仕掛けることがある、ということだ。もともと、その部位は少し前からおかしなことになっていたわけで、そこで手を打っておけば良かったのだ。

 

 果たしていつになったら、ランニングが再開できるのだろう。ただでさえ血流の悪くなる冬にこのありさまである。やれんよなあ。