一週間前のことだけど、初めて四国・香川の高松に渡った。櫻坂46のツアーに参戦するためで、これが人生初めての四国上陸である。
四国で僕が知っていることと言えば、毎年水不足に苦労されている、台風銀座である、坂本龍馬、みかん、セックス・マシンガンズというかANCHAN、死国、うどん、とか。なんだか香川県というより高知県の印象が強いな。そういえば椎名誠さんもエッセイに書いていた。自然が豊かでのんびりとした土地で色々と美味しいものも多いという印象。とにかく未知の土地であることは確かである。
まず博多から新幹線で岡山まで。新幹線に乗るのも久しぶりで、やはりビールである。朝8時半から。つれあいに呆れられながらも、これだけは外せない。今回はつれあいも同伴である。櫻坂のライブに参戦しないのだが、久しぶりに旅行に行きたい、というので、同行した。つれあいは僕のヲタ活を許容してくれているので、こんな時はありがたい。というか、旅でいうなら彼女の方が慣れていて、僕のようにヲタ活弾丸遠征(要するに日帰り)をしていたのに比べると、事前に土地の名所や食べ物なども、しっかり知らべていて、さすがである。そもそもヲタ活弾丸遠征など旅行とはいえないです。多分。
天気はこの夏を象徴するような快晴である。車窓の景色を見たかったのだけど、遮光ブラインドを半分ほど下す。とにかく日差しは強烈である。途中に広島に停車したのだけど、毎回目を奪われるのはマツダスタジアムで、ここまで駅に近いのは鳥栖スタジアムくらいではないだろうか、違っていたらごめんなさい。とにかく車窓から見るマツダスタジアムが僕はなぜか好きである。
岡山からはマリンライナーという電車で瀬戸大橋を渡る。この電車は2階だて(というのか?)になっていて2階がグリーン車になっている。要するに「瀬戸内海の景色を眺望を楽しみたい方は少し奮発して2階へ」ということなのだろう。じゃあ1階がダメかというとそんなことはなくて、瀬戸大橋を渡る時にしっかり陽光きらめく海原に点在する島々が見えた。もう一つ面白いことがあって1階は座席がホームよりも低く作ってあるので、ホームの足元が車窓の真横に見えるのである。これはなかなかユニークで、なんというかホームに着くたびびギリギリ感みたいなものを味わえた。縁起でもないけれど首だけ出して生き埋めにされるのってきっとこんな感じなのだろうと思う。
高松着。町が白い。日差しが強烈すぎるのだ。ほのかに潮の匂いもする。会場のあなぶきアリーナのすぐ横は海である。駅周辺にはもうあちこちにBuddies(櫻坂のファンの総称である)の姿が。これは高松市にとって凄い経済効果だろうと思った。僕たちは駅ビルを出て「ことでん」という市電で瓦町まで移動、昼飯は当然うどんである。太い麺のバツバツした感じのうどんで僕にとっては初めての食感だったと思う。出汁もすごく美味しかった。今回はここを含めて2回、いわゆる讃岐うどんを食べたけど、とにかく麺の主張が強い。福岡のうどんはもう少しおとなしめというか、細くてプツプツという感じ。讃岐うどんは「これがうどんじゃ、食ってみろ」と言われているような気がする。小麦の風味も当然強くて、真のうどん好きならぜひ食べに行ってほしい。
ここでつれあいと別れて(彼女はライブ間別行動)で、東京と長野からやって来ていた十年来のヲタ友と再会して会場へ。あなぶきアリーナは大小二つの会場が屋根で繋がった瓢箪を半分にしたようなユニークな会場で、僕は事前発注していたTシャツを受け取りに最初に小さい方の会場へ行ったが、ここは大きめの体育館みたいな感じ。(当たり前か)ライブ会場は、マリンメッセ福岡をひと回り小さくした感じだ。
「What`s"KAZOKU"」で幕を開けたライブは、「コインランドリー」「We got your back」からmcを挟んで加速してゆく。やはり間近で見る彼女たちのパフォーマンスは圧巻である。セレクトされていた曲目はシングルよりもカップリング中心でなかなか観れないであろう「くらげらしく」が披露されたりして楽しめた。個人的には初期カップリングの「泣かせてHold me tight!」と4期生曲の「We got your back」が観れたのが収穫だった。「泣かせて〜」はインドやパキスタンの名もなき兵士の物語でワールドミュージック的なバックトラックが聴きどころ。「We got 〜」はもう様式美ハードロックを彷彿とさせるアレンジが素晴らしい。これまでの定番曲がなくなり、新しいセットリストを模索しているようでそこも良かった。僕は去年の福岡のライブから参戦しているが、櫻坂はこれまでの坂道には無かった雰囲気がとても良い。言ってみれば硬派なグループで(もちろんアイドルらしい部分はあるけど)曲もアーティステックな雰囲気がある。一番好きな曲は「I want tomorrow to come」だけど、この曲にはプログレ的な雰囲気もある。今回はもちろん演ら無かった。やっぱりこの曲のイメージは冬の曲だもんね。
こんな感じで高松遠征(という名の旅行)は、終わった。つれあいもなかなか楽しめたようだ。色々と不満点はあったけど、総じて楽しかった、というのが彼女の感想だ。よかった。それにしても高松には路上喫煙スポットがすごく少なかった。このご時世とても良いことなのだろうけれど、愛煙家としては苦しいなあ。せめて歓楽街周辺には喫煙スポットを設けてください。(切実)

