酔生夢死 | レさんのブログ改めジャンク・エッセイ

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活字中毒の方、ヒマ潰してみませんか?

 先ほどまで近所の居酒屋で友人たちと飲んでいた。ここ数年、ひと月に数回こんなことがある。

 流行り病が席巻する前は、天神や中洲、と言うこともあったのだけれど、最近はめっきり近所の行きつけの居酒屋で、ちびちびワイワイやるのが通例である。

 

 僕は酒に酔って記憶を無くす、と言う事態に見舞われたことが無い。どちらかというとそんな知人の面倒をみることの方が圧倒的に多いのである。一度でいいからそこまで飲んでみたいなあ、とは思わなくも無いけど。

 30代の頃よく飲んでいた知人は、翌日になって「おれ、何かヘンなことやらかしてないか。2軒目から覚えてなくてさ」なんて電話がよくかけてきていた。彼はだいたい説教酒になることが多くて、後輩・先輩かまわずに、持論を捲し立てるのである。僕はそれを「まーまーまー」と諌めるのが常で、くだんの彼もそれを自身で分かっているから、僕に確認の電話をかけてくるのだ。

 

 「分かっているなら、やめろよ。だいたい飲みすぎるのが良くない」と僕が言うと「いや、分かってるんだけどさ、気がついたらそうなってるんだ」と言う。それに僕が輪をかけて、大体、君が正体を無くすまで飲むのが悪い。分かっているならば、自重しろよ、と言うと「お前は面白くない奴だ。日頃の憂さを晴らすのが酒宴なのだから、お前のアイデンティティが間違っているのだ」と返される。「何だよ、こいつは…」と思いながらも「まあ、それも真理か」と思ってしまったりもする。僕も素直というか押しに弱いと言うか、情けないなあ。

 

 どちらにしても僕は「酒は飲んでも飲まれるな」これを座右の銘にしている次第。面白くない。