親から子へ | レさんのブログ改めジャンク・エッセイ

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活字中毒の方、ヒマ潰してみませんか?

 先ほどから、中三のお子(下)がギターを弾いている。僕が20代の頃に入手したギターで、東区箱崎にある箱崎宮の裏手にある、うらぶれた質屋で入手した。おそらく僕が所有しているギターでは一番年季が入っているギターで、一応DEANのMLである。

 しかし、シリアルナンバーから探してみたけれど、分からずじまい。なんと2万で手に入れた。質屋のおじさん曰く、「こんな変な形だから、誰も買わんからねぇ…いくらやったら買うね?」と尋ねられて「じゃあ2万とか…」と言うと、「じゃあそれで良かよ」なんたる幸運であろうか。世はパンテラが花盛りだったので、普通ならこんな価格じゃ絶対手に入らない。別に騙すつもりは無かった。本当にお金も無かったし、ダメもとでアプローチしたら吉と出たのである。人生何があるか分からない。他にも数台のギターを所有しているけど、このギターが2番目に付き合いが長い。

 

 よく材が乾いているのだろう、生音も大きく価格の割りに良い音がする。ピックアップも交換して完全なダイムバッグ・ダレル仕様にしているのだけど、セッティング次第でパワフルな音から繊細な音まで出せるので、かなり重宝した。

 今、お子(下)は、このギターでユニゾン・スクエア・ガーデンを練習している。ユニゾンの斎藤くんはストラトだけどね。

 

 飽きっぽい性格のお子(下)だが、(子どもは基本みんな飽きっぽいと思う)何故か、かなりしつこく練習して、「ギターって面白いねぇ」なんてぬかしておる。最初は、勉強から逃れる為の方便か、とも思ったのだが、その割には少しづつだが、上達が見られる。やるやん

 

 僕がギターを始めたのは高一からだったから、彼は一年ほど早い。自分の手で自分の好きなナンバーをそれなりにでも鳴らせるようになって欲しい。楽器は真剣に向かい合えば向かい合うほど、何かを教えてくれる。