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Le ciel d'azur~藤倉梓blog

脚本,作曲,演出,出演,訳詞,ピアノ弾き and so on...

「ブックカバーチャレンジ」は
お気に入りの本の表紙の写真を1日1日、7日間で7冊紹介して、1日1人を後任に指名するというもの。
ほんとは説明しないで写真だけupするらしいですが、どうせなんで説明をブログに書こうと思います
の、3日目。

吉本ばなな『キッチン』。
"お母さんが昔はお父さんだった"そんな設定をあの時代に書いていたことも凄いし、それだけじゃないのだが、
思えば、ばなな姫は私の中でスーパースター的存在。

キッチン、満月、ムーンライト・シャドウ、アムリタ、白河夜船、うたかた/サンクチュアリ、哀しい予感、つぐみ、N・P、どんぐり姉妹、サウスポイント、デッドエンドの思い出、ハゴロモ。
好きな作品を挙げれば「枚挙に暇がない」とはこのこと。

彼女の作品にはたいてい、「喪失」がある。
あと霊的なものが多い。きっと作者自身がそうなんだろう。
それから、恋することの痛み。
愛というより、恋が強い印象。
そしてそれをつむぐことばと感情のチョイスのセンス。

どの作品も心地よくえぐられるけれど、私の中で初めて読んだばなな姫の『キッチン』がそもそもの始まり感を湛えているのでここに挙げる次第です。

ではまた次回。
「ブックカバーチャレンジ」は
お気に入りの本の表紙の写真を1日1日、7日間で7冊紹介して、1日1人を後任に指名するというもの。

ほんとは説明しないで写真だけupするらしいですが、どうせなんで説明をブログに書こうと思います
の、2日目。

藤本ひとみ『ブルボンの封印』。
お菓子の話ではない。笑
フランスのブルボン王朝、そのなかのルイ14世と鉄仮面伝説の新解釈版。
この著者はヨーロッパの史実と華麗なる登場人物による恋愛物語を組み合わせるのが非常にお上手だと思う。

くわえてストーリー作りの凄さ。
鉄仮面自体は有名な話なので、結末は周知の事実であるが、さぁそこはどうくるかと読んでいると、裏の裏を掻かれたというか、到底思い付きもしない終わりかたをする。(盛りすぎ?)

高校の時に本屋であらすじに惹かれて読んだけど、これは盛ってません、丸2日読み続けて最後は徹夜した。
あまりに面白かったから、母、姉、当時の家庭教師の先生、クラスで隣だった子に貸したらなんと全員徹夜した。

これもかれこれ30回くらい読んでいるけれど、
高校の時は少女漫画のような造形の登場人物に惚れ込んで「私は誰がタイプ~」とか言い合い、
20代も後半で読むと「そんな都合のいいイケメンが4人も揃うかよ花男かよ。」とだいぶ冷静になるが、
30代を越えると一周まわって「イケメンなのに欠点をちゃんと描いてるけどその欠点が愛嬌に思えちゃって許せて愛せちゃうレベルにとどめているバランスすげぇ」となる。

と、とにかく、はちゃめちゃ面白いんだぁ。

ではまた次回。
Twitterにて、まーちゃんこと丹羽麻由美ちゃんから「ブックカバーチャレンジ」バトンを頂きました。
お気に入りの本の表紙の写真を1日1日、7日間で7冊紹介して、1日1人を後任に指名するというもの。

実はFacebookでも井坂茜ちゃんから頂いていて、7日間やってました。
ほんとは説明しないで写真だけupするらしいです。
なんだけど、どうせなんで説明をブログに書こうと思ってました…笑
バトンが煩いとか本は興味ないとか、そんな方もいらっしゃるとは思います、そんな方は華麗にスルーしてくださいね。
私はといえば小学校の担任の先生から「本子ちゃん」と呼ばれてたし今でも読書は好きで、なんなら皆のブックカバーチャレンジで気になったものをリストアップしているところです。

さて、お気に入りの1冊/7日間。
高橋克彦『炎立つ』。
「ほむら」と読む。
小学3年生の時に大河ドラマで観て、よくみる平安や戦国や江戸の着物と違う、不思議ないでたちの民族が出て来て興味を引かれた。
それが平安後期に東北を支配していた奥州藤原氏の祖先、蝦夷の姿だった。
あとねー、子ども心に主演の渡辺謙さんの演技に引き込まれたよ。
ということで小学5年生の時に原作本を買ってもらったのが単行本。
しかし小学生にはちんぷんかんぷんだった。漢字も全然読めないし。
でもスピード感とか、写実的な感じとかが好きだった。

大人になりながら文庫本も入手し、何度も読み返し、段々しっかり把握してきて感じたのは、男達の熱い生きざまが何と格好良いのだろうと。
少ない記録から史実を丁寧に取り出しつつ血肉を注ぎこみ、熱量あるドラマがあらゆる角度からあらゆる色と温度でつづく分厚い5冊。
興奮しっぱなしの中に泣き所もあるのだけど、いまこの状況の中で思い起こすのは、
奥州藤原氏の四代目が源頼朝に滅亡させられる際の、「国」についての考え。
(私の解釈を通した表現になるけれど、)国とは国土があるだけでは国とはいえない、と。
民それぞれが国なのだと。
民がそこで幸せに暮らせることこそ大事なのだと。
大人になってから読んだそこの箇所に唸らされたけれど、
いま、響きます。

ではまた次回。
※バトンはFacebook上で7人の方に回させて頂きました(^^)