心臓麻酔専門医試験 | 手術室発、日本の医療へ

手術室発、日本の医療へ

毎日の麻酔業務におけるミクロなことから始まり、そこから浮かんでくるマクロな日本の医療全体についてまで、感じること、考えることを書き残していきます。専門的なことも書きますが、一般の方にも読んでいただければと思います。

かれこれ、心臓麻酔専門医試験の立ち上げ当時からかかわり、結局今年まで5年ほどやってきたが、さすがに、あたりを見回すと、古株の先生たちはみないなくなり、私もそろそろフェードアウトさせていただくということで、今年は、オブザーバー気分で参加している。

昨年まで2回ほど、委員長としてまとめていたので、今年はよほど気が楽。
今年から委員長をお願いした先生も大変だと思うが、どうか、これからの専門医のため、頑張ってもらいたい。

昨日も朝から夕方まで、委員の先生方と缶詰状態で、専門医試験問題を検討していたが、
臨床問題に来て、不採用問題の多いことにびっくり。
そして、採用予定の問題であっても、微妙なところで、喧々諤々の議論が沸き起こり、ひどいときには炎上状態に。

まあ、もう少し、大人の議論をしてもよかろうと思うのであるが、それぞれの先生たちのプライドもあるのか、かなり厳しい追及もある。

つくづく臨床の現場が主観的に動いているものと思う。
それでも、外すべきではない、大筋の原則、10人の専門医がいれば、8人は賛成するような妥当なやり方というのが、落としどころになるのだろうが、難しいところである。

多くの人を落とす試験ではなく、外しちゃいけないところを外さないための確認試験でもあるので、そのあたりで、うまく妥協していければいいとは思うが。。。

あと、少しの検討が必要なようで、昨日は課題を残す形での終わりとなった。

委員の先生方も本当にお疲れ様でした。