ホリエモンの卒業式メッセージ | 手術室発、日本の医療へ

手術室発、日本の医療へ

毎日の麻酔業務におけるミクロなことから始まり、そこから浮かんでくるマクロな日本の医療全体についてまで、感じること、考えることを書き残していきます。専門的なことも書きますが、一般の方にも読んでいただければと思います。

大学の卒業式のスピーチとしては、スティーブ・ジョブズのスタンフォード大学で行ったスピーチが有名であり、これには、私も以前非常に感動した記憶があるが、

先日Facebookで、ホリエモンが近畿大学の卒業式で行ったスピーチが流れていて、
興味半分に聴いてみたが、これがなかなか素晴らしいスピーチであった。

おそらく、本人もスティーブ・ジョブズを意識して、相当練りに練ったスピーチを作ったのであろう。ホリエモン渾身のスピーチだったと思うし、聞いていると、彼の必死ともいえるほどの、若者に伝えたいという情熱をひしひしと感じた、名スピーチであった。
時間があれば、是非聴いていただきたいと思う。

しかし、心配だったのは、これを聞いていた会場の卒業生たちの反応が、全くと言っていいほど伝わってこない。ほとんど無反応といってもいいくらい。
「いったい何言ってんだ、このおっさん」
とでもいわんばかりのしらけよう。

実社会にでてみないと日本の実情はわからないのかもしれない。
今の日本のおかれた立場を考えると、非常な危機感を覚えているひとりとしては、
共感を覚えていたのだが、学生の人たちには、そうした状況は理解できないのかもしれない。

これでは、これからの日本の将来が思い知らされる。
もっと若い人には、外に目を向けて、そして、日本のおかれた状況をよく考えてもらいたい。

医療の世界も同様で、国の中だけで、考えているだけではなく、国外にも目を向けて、
そして、日本のあるべき医療の姿を見つめなおすことをしないと、将来破綻するのは目に見えているのだが。。。

医療の世界にも、ホリエモンのような革命児が現れることを願っているが。。

私としては、日々の医療を淡々とこなしつつも、将来に思いを馳せる日々である。