ドラマ/宮沢賢治の食卓(2017) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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『連続ドラマW・宮沢賢治の食卓』(全5話):J:COM放送

原作/魚乃目三太『宮沢賢治の食卓』(少年画報社刊『思い出食堂』より)

監督/御法川修

脚本/池田奈津子

音楽/サキタハヂメ

撮影/鈴木慎二美術/小澤秀高

編集/山中貴夫

【キャスト】

宮沢賢治/鈴木亮平

トシ(妹)/石橋杏奈

政次郎 (父)/平田満

イチ(母)/神野三鈴

清六(弟)/井之脇海

藤原嘉藤治(親友、音楽教師)/山崎育三郎

櫻小路ヤス(小学校教師)/市川実日子

【あらすじ】魚乃目三太による宮沢賢治の青春時代を描いた人気漫画をドラマ化。孤高の存在と語られがちな賢治だが、実はそんなイメージとは裏腹にユーモアあふれる天真爛漫な性格。本作では、賢治が愛した食べ物やクラシック音楽を介して、家族や親しい人たちと関わった若かりし日々を見つめていく。中でも詩編「永訣の朝」にも綴られた、若くして死別した最愛の妹トシとの兄弟愛は見る者の心に深い感慨を呼び起こす…(WOWOWサイト参照)。

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いよいよ今週『銀河鉄道の父』公開(5月5日)を記念して

2カ月以上前にTV観したままだったドラマをご紹介します。

「連続ドラマW」として2017年に製作されたWOWOW放送作品を

この度 2月の J:COM放送で全話観ました。原作は未読です。

 

タイトルの通り 賢治が愛した食べ物を軸に描かれた家族愛と友情の物語。

第1話:幸福のコロッケ

第2話:夢のシチュウビーフ

第3話:恋の鴨南蛮そば

第4話:別れの焼きリンゴ

最終話:天上のアイスクリーム

 

幼い頃から宮沢賢治作品に触れて来ましたし伝記も読み

映画も1996年『わが心の銀河鉄道 宮沢賢治物語』

(監督/大森一樹、主演/緒形直人)観ました。

しかし、詳しい女性関係は全く知りませんでしたので

今回 意外な一面も知りました。ドラマでは美化してます。

 

それはさておき、賢治役に鈴木亮平というのが先ず意外。

演技面でなく見た目から賢治???という…(;^_^A

未だかつてこんなに体格良く長身でシュッとした賢治を見たことない。

(いえ、宮沢賢治ご本人に会った事もないですけどね)

残ってる写真を拝見してもバリバリ体育会系という感じじゃない。

おまけに鈴木賢治のコスチュームがダークブラウンの革ジャン、

何だか颯爽とし過ぎてました。

でも中身はとってもナイーブな知ってる賢治で これもギャップ狙い?

 

映画版では旧作も今月公開作も『銀河鉄道~』推しですけど

本ドラマにはジョバンニもカムパネルラも登場しません。

最愛の妹トシにスポット当ててましたので

あの泣ける『永訣の朝』が流れます。

トシの最期の言葉「あめゆじゅとてちてけんじゃ」を

(「あめゆき(みぞれ)を取って来てください」の意)

臨終のシーンで聴くと泣けます!

トシにとっての「天上のアイスクリーム」だったのでしょう。

 

最終話はしんみりしますが、

毎回、美味しそうなモノが登場するのも楽しいドラマで

TOP画像にある 賢治と一時的婚約者ヤスが

ストーブに網を置いて焼きリンゴ作ってるシーンが

一番美味しそ…いえ、ロマンティックでした(^^♪

 

フィクションだと思いますが、トシが元気でいれば嘉藤治と結ばれたかも?

という雰囲気も良いアクセントだったと思います。

まだ24歳で亡くなってしまうのは本人が一番悔しかったでしょうね。

 

さて、『銀河鉄道の父』はタイトルで一目瞭然、賢治の父・政次郎が主役です。

長男・賢治の死後、次男・清六と共に賢治の作品を広める為に尽力した

息子愛に生きた父親像も楽しみですね。