2023(34)2023/3/10観:シネプレックス小倉
『The Fabelmans ─ フェイブルマンたち』 2022年 アメリカ映画 151分
監督・脚本・製作/スティーヴン・スピルバーグ
脚本・製作/トニー・クシュナー
音楽/ジョン・ウィリアムズ
撮影/ヤヌス・カミンンスキー
編集/マイケル・カーン×サラ・ブロシャー
美術/リック・カーター
【キャスト】
ミッツィ(母)/ミシェル・ウィリアムズ
バート(父)/ポール・ダノ
ペニー(父の親友)/セス・ローゲン
サミー(フェイブルマン夫妻の長男)/ガブリエル・ラベル
ジョン・フォード(映画監督)/デヴィッド・リンチ
【あらすじ】「ジョーズ」「E.T.」「ジュラシック・パーク」など、世界中で愛される映画の数々を世に送り出してきた巨匠スティーブン・スピルバーグが、映画監督になるという夢をかなえた自身の原体験を映画にした自伝的作品。初めて映画館を訪れて以来、映画に夢中になった少年サミー・フェイブルマンは、母親から8ミリカメラをプレゼントされる。家族や仲間たちと過ごす日々のなか、人生の一瞬一瞬を探求し、夢を追い求めていくサミー。母親はそんな彼の夢を支えてくれるが、父親はその夢を単なる趣味としか見なさない。サミーはそんな両親の間で葛藤しながら、さまざまな人々との出会いを通じて成長していく…(映画.com参照)。
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あるヲタク少年が巨匠映画監督に育ったストーリーというのに惹かれたのですが
殆どがどうでもいい家族ネタ(こらこら!)…いえ、生育環境は大事です。
芸術家気質の母と理系の父ゆえに、ああいう息子が育ったのは分かりました。
途中から、もうお母ちゃんの話はどうでもええねん!と思い始めたワタクシ、
スピルバーグは自分の話じゃなくお母ちゃんの物語を描きたいのだね?
と、思い直し何とか映画について行けました。
奔放なアーティスト母がいたからこそ、ヲタク息子にも理解があって
偉大な映画監督に成長したのでした。
理系父も優しい人だけど、きっと彼の意見が通ったら違ったかも知れない。
それでも、映画人として目が出ない成人した息子を励ましたのは
この父だったみたいなので、やはり天才監督は両親の賜物♪
一番面白く感じた所は、高校生活を撮影して卒業パーティーで上演するシーン。
彼を虐めていた生徒を神々しく演出して聴衆は大絶賛だったが
当の本人は「あんなの俺じゃねえ!」と泣いて抗議する下りです。
「僕を素敵に描いてくれてありがとう♪」と友情が生まれないのが良い!
あのエピは実体験ぽい気がしました。
家族エピは「ママ大好き!」がダダ洩れ、かなり美化してんなぁ…と(;^_^A
最後にジョン・フォード監督登場(演じてるのはデヴィッド・リンチ)が
ダラダラ描かれたそれまでを一瞬で締めてくれたように感じました。