映画/アンストッパブル(2019) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

心を湛(しずか)にゆるがせて

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2022(177)2022/11/12観:GYAO!配信

『Angel of Mine ─ 私の天使』 2019年 オーストラリア×アメリカ合作 98分

監督/キム・ファラント

脚本/ルーク・デイヴィス×デヴィッド・リーガル

製作/ノオミ・ラパス×ジョシュ・エティング 他

音楽/ゲイブ・ノエル

撮影/アンドリュー・コミス

【キャスト】

リジー/ノオミ・ラパス

マイク(元夫)/ルーク・エヴァンズ

クレア/イヴォンヌ・ストラホフスキー

ローラ(クレアの娘、7歳)/アニカ・ホワイトリー

トーマス(リジーの息子、11歳)/フィン・リトル

【あらすじ】7年前に幼い娘を亡くした母親が、娘に似た少女を見掛けたことから次第にストーカーと化していく。N・ラパスが常軌を逸していく母親役を熱演したサイコサスペンス。7年前、まだ赤ん坊の娘を病院の火災で亡くしたリジー。心の傷が癒えない彼女は、夫との関係も悪化して離婚。11歳になる息子をひとりで育てていたが、情緒不安定で元夫からは息子の単独親権を要求されていた。そんなある日、リジーは息子の友人の誕生パーティーで、その友人の妹ローラを見て衝撃を受ける。リジーはローラに亡き娘の面影を見てしまったのだ。ローラの一家と親しくなるにつれ、リジーはローラに激しく執着していくが…(WOWOWサイト参照)。

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ノオミ・ラパスとルーク・エヴァンズに惹かれて鑑賞。

空いた時間にサクッと観られる長さもありがたく選び易い要素です。

 

ノオミ・ラパス出演作を多く観ている訳ではないけれど

いつも彼女の内面描写の上手さには唸ります。

表情が良いんですね。黙っていても瞳の奥の心情が表れて。

そして、正直言って一番目当てのルークと言えば完全脇キャラでした(笑)。

ノオミ演じるリジーの衝動から目が離せなくて

対峙するママ友クレア以外の人物は、全て添え物キャラでした。

 

火災事故で生まれたばかりの娘ロージーを亡くし情緒不安定になった女性。

上の子、長男のトーマスがいるんだけど全く気にしやしない

その辺り少し酷い母親です。大変だけど上の子をフォローしなきゃ!

…って、元夫も両親もリジーを責めるわけですよ、無言の圧力で。

息子トーマスは「ママ嫌い!パパの所に行きたい!」と宣言。

これは仕方ないですね。母も大変だけど息子も可哀想だもの。

 

そんなメンタルちょっとアブナイ母が、亡き娘を見つけた!

見つけたってアンタ!他所んちのお子さんですけど?(;^_^A

息子同士が同級生で知り合ったお宅。

そこの母クレアは、顔見知りになったばかりのママ友が

いきなりズンズン 自分の娘に接近するから恐いですねえ~。

この辺の心理的圧のかけ方がノオミ姐さん上手い!

自分の家族に見せるちょっと壊れてる雰囲気も抜群!

 

実はこの演出が壮大なる(ちょい大袈裟)トラップでは?

観賞者にも「この母親、アブナ過ぎっ!」って思わせといて…

なんて思ってたら、サプラーイズ!登場でした。

長年 映画を観続けてると、ついつい斜めな見方をしがち(;^_^A

でも、割と簡単に観破れた(造語)サプラーイズでした。

 

未鑑賞の方に楽しんで欲しいので、ウズウズするけど書きません(笑)。

ただね~、面白かったけれどアメリカ映画だけに解決が単純過ぎる!

子供の心を右から左に簡単に移すみたいなオチでモヤっとします。

この気持ち、ご覧になられた方には分かっていただけると信じます!

 

そして「母には分かる」っていう漠然とした理由の狂信的確信、

ちょっと母性神話にもモヤっとしました(;^_^A