シェイプ・オブ・ウォーター(2017) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2018(24)2018/3/10観  於・シネプレックス小倉

The Shape of Water ─ 水の姿


監督・原案・脚本・製作/ギレルモ・デル・トロ
(『パシフィック・リム』『クリムゾン・ピーク』)
脚本/ヴァネッサ・テイラー
製作/J・マイルズ・デイル
美術/ポール・オースタベリー
VFX/デニス・ベラルディ
音楽/アレクサンドル・デスプラ
撮影/ダン・ローストセン
編集/シドニー・ウォリンスキー
衣装/ルイス・セケイラ
【キャスト】
イライザ/サリー・ホーキンス
半魚人/ダグ・ジョーンズ
ストリックランド/マイケル・シャノン
ジャイルズ/リチャード・ジェンキンス
ホフステトラー博士/マイケル・スタールバーグ
ゼルダ/オクタヴィア・スペンサー
ホイト将軍/ニック・サーシー
エレイン/ローレン・リー・スミス
フレミング/デヴィッド・ヒューレット

1962年、ソビエトとの冷戦時代のアメリカ。清掃員として政府の極秘研究所に勤めるイライザは、赤ん坊の頃 声帯を傷つけられ手話でしか会話ができない。隣人のジャイルズと同僚のゼルダが友人だが、恋人はいなかった。ある日、研究所に人間サイズの生物が運び込まれる。サディスティックな軍人ストリックランドが、その生物に暴力を加えた反撃で指を噛み切られてしまう。その生物とはアマゾンで神と崇められていたという半魚人だった。不思議な生きものの魅惑的な姿に心を奪われたイライザは、周囲の目を盗んで会いに行くようになる。「彼」 とのコミュニケーションに言葉は必要なかった。二人の心は通い始めるが、イライザは「彼」が間もなく実験の犠牲になることを知る・・・。

ギレルモ・デル・トロとは相性が良かったハズなんですが、今回は全くダメでした。マイノリティを意識した啓発なのか?とか、穿った見方をしてしまいます。60年代設定で、ゲイと黒人女性が友人のヒロイン。自身も話すことができない障碍者。何だかあざといです。何よりも、ヒロインが初めから抵抗なく半魚人に惹かれるという展開が、あまりにも省略し過ぎ、気持ちが通い合う過程を丁寧に描いて欲しかったです。

ギレルモ監督なので気持ち悪かろうとは予想できました。けど!今回の気持ち悪さは造形でなく、単純な暴力でした。半魚人より気色悪い悪役マイケル・シャノンの指!あれは何の象徴?彼の家庭生活・・・はともかく、夫婦のセックスまで描く必要が有ったでしょうか。ヒロインと半魚人との純性愛との比較なのでしょうか。

気持ちが置いて行かれたままの割に、ラストは容易に想像できる完結だったので、尚更あまり練られていない物語に感じました。サリー・ホーキンスのマイム演技、表情、表現力の高さは見事でした。真逆の超絶、前述したマイケル・シャノンの怪演も♪