千と千尋の神隠し(2001) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2001/8/1観  於・シネプレックス小倉

Spirited Away ─ 神隠し

2001年  日本映画  125分
監督・原作・脚本/宮崎駿(『となりのトトロ』)
EP./徳間康快
製作/松下武義 他
作画監督/安藤雅司(『君の名は。』)
デジタル撮影/藪田順二 他
美術監督/武重洋二
音楽/久石譲
主題歌/木村弓「いつでも何度でも」
編集/瀬山武司
動画/中込利恵
色彩設計/保田道世
背景/男鹿和雄 他
【ヴォイス・キャスト】
千尋/柊留美
ハク(湯屋の少年)/入野自由
湯婆婆(湯屋の主人)×銭婆(湯婆婆の姉妹)/夏木マリ
釜爺(湯屋のボイラー係、蜘蛛)/菅原文太
千尋の父/内藤剛志
千尋の母/沢口靖子
リン(湯屋の先輩)/玉井夕海
坊(湯婆婆の子供)/神木隆之介
父役(湯屋の管理職)/上条恒彦
兄役(同上)/小野武彦
青蛙(下働き)/我修院達也
番台蛙/大泉洋

10歳の少女・千尋は、何事も自分からは行動を起こそうとしないひよわな現代っ子。引っ越しの途中、両親と一緒に神々が病気と傷を癒す為の温泉町へ迷い込んでしまった彼女は、町の掟を破り豚にされた両親と別れ、謎の美少年・ハクの手引きの下、湯婆婆という強欲な魔女が経営する湯屋で、千という名前で働くことになる。人生経験豊かなボイラー焚きの釜爺や先輩のリンに励まされながら、逆境の中、意外な適応力を発揮して働き始める千尋は、やがて怪我をしていた名のある川の主の傷を癒したり、他人とうまく交流出来ないカオナシの魂を解放へと導いていく。そんな中、湯婆婆の命令で彼女の双子の姉・銭婆から魔法の印鑑を盗んだハクが、銭婆の魔術によって瀕死の重傷を負わされた。ハクを助けたい一心の千尋は、危険を省みず銭婆の元へ印鑑を持って詫びに行くが、それは初めて千尋が他人の為に何かをすることだった。お陰で、ハクは命を取り留めることが叶い、しかも彼が千尋が幼い頃に落ちた琥珀川の主であることも判明する。湯屋へ帰った千尋は湯婆婆に両親を返して貰い、無事、人間の世界へ戻って行く(MW.参考)。

※シアター鑑賞した16年前の感想をそのまま転記します。

日本が誇る現代のアニメ王、宮崎駿の引退作品・・・って、前作『もののけ姫』でもこの手を使ってなかったけ?(文句を言ってるようだけど)文句なく良い作品だった。

いつもながら宮崎アニメの世界は、入って行きたい風景や建物があってウットリする。最初に主人公一家が足を踏み入れる廃墟の風景など最高だ。

物語は前作『もののけ姫』を少し引きずっている感じもしたが、前作ほどペシミスティックでなく善意を感じる暖かいストーリー。特にハクの正体には唸らせられた。天下の宮崎健在を感じた。ビジュアルで描かれた龍なのかな?と思ったら、川そのものだったというのが良かった。

宮崎駿も引退するなんて言わないで、こういう素晴らしい物語を書き続ければいい。作画は後継者をしっかり育てて、今後も作品を生み出していって欲しい。今度も数年後には新作発表なんてことも有り得るな。とりあえず気長に次を待っていよう。

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これを観た時はネットで座席指定なんてしてなかった頃で、待ち合わせた友人ともの凄い人をかき分けてやっと席をGETした記憶がある。夏休み中だったこともあって満員御礼だった。ジブリアニメの人気は不動だと確信した。時は流れ、いつしか若い世代に取って代わられる様子を16年の間に見て来た。私が望んだ「後継者を育てて欲しい」という事柄が、クリエイターの世界では難しい事なんだろうと思えるようになった。とは言っても、現在話題の『君の名は。』も数字の上ではまだ本作を超えていない。上映が続いているので、記録が塗り替えられる事も有り得るかも知れない。これが追われる者の宿命なんだな(しみじみ)。