最高の花婿(2013) | 心を湛(しずか)にゆるがせて

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2016/10/16観  於・小倉昭和館1(※『偉大なるマルグリット』と二本立て)

Qu'est-ce qu'on a fait au Bon Dieu? ─ 何ということだ

2013年  フランス映画  97分
監督・脚本/フィリップ・ドゥ・ショーブロン
美術/フランソワ・エマニュエリ
撮影/ヴァンサン・マティアス
音楽/マルク・シュアラン
衣装/エーヴ・マリー・アルノー
【キャスト】
クロード・ヴェルヌイユ/クリスチャン・クラヴィエ
ロビー(クロードの妻)/シャンタル・ロビー
イザベル(↑二人の長女)/フレデリック・ベル
オディル(↑次女)/ジュリア・ピアトン
セゴレーヌ(↑三女)/エミリー・カーン
ロール(↑四女、末っ子)/エロディー・フォンタン
ラシッド(長女の夫でアラブ人)/メディ・サドゥアン
ダヴィド(次女の夫でユダヤ人)/アリ・アビタン
シャオ(三女の夫で中国人)/フレデリック・チョウ
シャルル(四女の恋人で黒人)/ヌーム・ディアワラ
アンドレ(シャルルの父)/パスカル・ンゾンジ
マドレーヌ(シャルルの母)/サリマタ・カマテ
ヴィヴィアン(シャルルの妹)/タチアナ・ロホ

ロワーヌ地方の瀟洒な家で暮らすヴェルヌイユ夫妻は敬虔なカトリック教徒だったが、長女から三女までが宗教の異なる移民男性と結婚。其々幸せな生活を送っているので波風を立てない様にしていたが、残る末娘だけはフランス人のカトリック教徒と結婚してくれることを切望している。その末娘ロールがいよいよ両親に恋人を紹介することに。シャルルという名前でカトリックだと聞かされ安心する夫妻だったが、レストランに現れたのは黒人青年だった・・・。

予告編を観た時、あまりにコテコテのギャグ映画ぽかったので実は期待せずに鑑賞(こらこら!)。確かにナンセンス・コメディ色は強かったものの、意外と面白かった。異文化を風刺するのは好きじゃないが許せる範囲であった。

何よりも4人娘の両親、特に母親が本当に良い人。たとえ自分達の願望と反していても、子供達の幸せを最優先し、異教徒の婿達にも気を遣って一生懸命にもてなす。父親の方は嫌味が口をついて出るが、それを必死で押しとどめ家族が仲良くできるように神経をすり減らせている。お母さん、偉い!そして尊敬する。こう成らなきゃね~と常々思う(笑)。

アフリカ系一家も父親が頑固で無理難題を押し付けるタイプで、母親の方がそれを止めようとしている。主人公一家のお母さんと協力する様子に心和んだ。国や民族は違えど、家庭での悩みや役回りはあまり変わらないのだなぁと感じられる、アルアルが随所に登場して共感し易い。