高機能自閉症とは | 学習障害 特徴・診断方法

学習障害 特徴・診断方法

学習障害、別名LSDと呼ばれ、言語能力や算数能力の困難などの症状のほかにも多岐にわたります。学習障害の特徴や診断方法、検査、症状などあらゆる角度から紹介します。

学習障害と混同されがちなものに、「高機能自閉症」というものがあります。
文部科学省による「高機能自閉症」の定義は以下のとおりです。



3歳位までに現れ、他人との社会的関係の形成の困難さ、

言葉の発達の遅れ、興味や関心が狭く特定のものに

こだわることを特徴とする行動の障害である自閉症のうち、知的発達の遅れを伴わないものをいう。
また、中枢神経系に何らかの要因による機能不全があると推定される。



自閉症の場合、80~90%は知的障害がありますが、

高機能自閉症は知的障害がありません。
IQは標準あるいはそれ以上であることもあります。



その判断基準は、


1、知的の発達の遅れが認められないこと


2、以下の項目に多く該当する。
人への反応やかかわりの乏しさ、社会的関係形成の困難さ
言葉の発達の遅れ
興味や関心が狭く特定のものにこだわること
その他の高機能自閉症における特徴


3、社会生活や学校生活に不適応が認められること

と、されています。



学習障害や知的障害がないため、日本の法律では障害児とみなされません。
IQが高いので障害があるということを発見されにくくなります。
IQが高いにも関わらず、自閉症児にみられるような行動を起こし、周りが戸惑うことが多くなります。
あるいは、誰にも気づかれずに大人になってから分かるということもあるそうです。


高機能自閉症が疑われる場合は専門家に判断をゆだね、

もしそうであった場合、周りの大人が理解しそのように対応することがとても大切です。

決して、「ダメな子だ。」「なぜそんなことをするのか?」など叱責しないでください。
それにより、二次障害(精神的なもの)を併発するようなことも懸念されます。