学習障害と混同されがちなものに、「アスペルガー症候群」があります。
アスペルガー症候群とは、自閉症の一種と言われます。
高機能自閉症とアスペルガー症候群をまとめて「広汎性発達障害」と呼ぶ場合もあります。
高機能自閉症とアスペルガー症候群との違いは、
専門家の間では各々見解が異なり、明確な区分は成立しておりません。
アスペルガーの人は、3つの障害が合わさっていると言われます。
1、社会性
2、コミュニケーション
3、想像力
社会性では、人の気持ちを推測したりすることが苦手です。
意思の疎通が困難であり、孤独感にさいなまれやすくなります。
コミュニケーション能力では、言葉は話せますが、一方的であったりします。
感情や情緒を表す言葉は苦手です。
想像力では、大変限定された趣味を持ったり、
変わったものをコレクションしたり、遊びの部分でかなりのこだわりを持ったりします。
視覚、聴覚等の感覚分野において、過敏になる、あるいは鈍感である場合があります。
手先の不器用、動作の不器用などがあります。
字を書くのが苦手な場合もあります。
(学習障害が現れる場合)
アスペルガー症候群の人は、自分の興味のあるものにとことんこだわり、
異常なまでに調べ上げ、相当な知識を持ちます。
それにより、社会的に活躍した人も多数存在します。
プログラマーなどのような仕事に就く人も多く、
ビルゲイツもアスペルガー症候群だと言われています。
アスペルガー症候群の人の場合、独特のこだわりをやめさせるのではなく、
活かす方向で支えてあげると、思った以上の成果を挙げることになるでしょう。