定休日にテレビを見ながら書いている中の人です。
本日はバスケットボールの準決勝の日なので、ゆっくりテレビでバスケットボールを見ながら過ごします。
本日は、今週の日曜日にある五ツ木模試についての記事です。
中学3年生は初めて受験する方も多いと思うので、ざっくりと五ツ木模試の概要を説明してから、中の人なりの成績表の見方を書かせていただきます。
A判定やから安心、E判定やから無理みたいな感想で現状を判断するのではなく、成績表から現状を読み取る方法を書かせていただきます。
ちなみにですが、五ツ木模試は11月が一番受験者が多く、正確な偏差値と判定が出ます。特にC問題を目指す場合は11月が一番大切です。
まずは五ツ木模試についてですが、大阪府で多くの中学3年生が受験する模試です。他には馬渕教室や第一ゼミナールなどの塾の模試があります。
それぞれの模試によって母集団が違うため、偏差値が持つ意味が全く違います。
標準偏差などの難しいことは置いておいて、偏差値はその母集団で上位何%に位置しているかが分かるものです。
素点で70点をとった時に、平均点が40点or平均点が80点では、同じ70点でも持つ意味が違います。この違いをわかりやすくするのが偏差値です。
それぞれの偏差値で、母集団の上位何%に位置するかは下記の通りです。
偏差値70 2.2%
偏差値65 6.6%
偏差値60 15.8%
偏差値55 30.8%
偏差値50 50.0%
偏差値45 69.2%
この偏差値も、五ツ木模試だと偏差値50で阿倍野高校レベル、馬渕教室の模試だと偏差値50で生野高校レベルぐらいには同じ偏差値50でも意味が違います。
そして、模試を受ける意味は2つあります。
1つ目は、学校という狭い世界では分からない自分の立ち位置を知る。
2つ目は、勉強したところができるかどうか。
この2つを確認するために受験するので、もちろん判定が気になるのも分かりますが、この2点を踏まえた上で、現状から追いつけるかどうかを考えることが一番大切です。
それぞれについて、中の人なりの考えを書かせていただきます。
1つ目は、このブログで何度もお伝えしている立ち位置というのが分かります。
お住まいの市区町村によって、定期テストの点数が持つ意味が違います。前述の五ツ木模試と馬渕教室の模試のような感じです。
五ツ木模試を受けると受験者全員が同じ問題を解いて点数を出すため、自分の正しい立ち位置が分かります。中の人の経験則であり、全員に当てはまる訳ではないですが、松原市内おいて定期テストと五ツ木模試偏差値の相関関係は下記の通りです。
定期テスト合計点/五ツ木偏差値
470/65〜
465/62〜
460/60〜
450/58〜
440/56〜
430/54〜
420/52〜
400/50〜
だいたいこれぐらいの値なら、順調だと思います。
保護者様が思っているより偏差値低いと思いますが、松原市内ではこれぐらいだと思います。
模試を受験して立ち位置が分かった上で、志望校に対して譲れない熱量があるなら受験の日まで努力できます。
この熱量を0から1にすることは、外部がどうこうできるものではないと思っているので、お子様次第です。良い先生に出会えれば、持っている熱量をさらに高温にしてくれると思います。
2つ目は、1つ目の立ち位置がわかった上で今までの勉強が正しいかの判断をします。
五ツ木模試の成績表の裏には下記のようなものが書かれています。これが一番大切です。
この表で見るべきは、レーダーチャートで100があるかどうか、下の表で※1の第一志望正答率が高い問題を落としていないかです。
特に理科と社会は全部100が最高ですが、レーダーチャートが歪な形の方が良いです。最近勉強した単元や、夏休み中に勉強した単元が100になっていれば勉強方法が正しいことの証明になります。
勉強していない単元が出来ていないのは普通なことなので、一切焦らなくて大丈夫です。人間、やっていないことはできません。(もちろん、できているに越したことはないです。)
上記のレーダーチャートでも、100の単元以外は勉強ができていない単元なので、中の人は不安にはならないです。むしろ100があるので、このままで大丈夫だと判断します。
勉強した単元が100になっていると、しっかりと長期記憶まで定着できている可能性が高いです。その調子でレーダーチャートをすべて100にする感覚で勉強できれば最高です。志望高校によって必要な点数は違いますが、100にできる単元を少しでも増やすことが大切です。
勉強した単元が100になってない場合は、相当マズイ状態です。何かしらの変化がなければ、このままだと厳しいと思います。特に※1で60%以上の問題を間違っていると・・・
100になっていない場合、塾のカリキュラムで応用を捨てている可能性がありますが、※1の数字を見て捨て問かどうかの判断をしてください。※1が得意科目なら30%以下、普通科目なら40%以下、苦手科目なら50%以下は捨て問です。合否に直接響くことはないと思います。
大切なのが、どの単元を勉強していて、どの単元を勉強していないのかの把握です。
中の人は、塾生全員の全科目進捗状況を把握していますが、通常の塾だと厳しいと思います。個別塾でも基本的には、すべて(何回ぐらい同じ問題を、どれぐらいの頻度で練習したかなど)を講師が把握することは不可能です。お子様と勉強した単元と内容を確認をしながら「勉強したかどうか」を確認してください。
このような点に注意しながら模試の復習をしていただければ、効果が高いと思います。
模試当日は問題用紙と模範解答が渡されるので、初めて模試を受験される中学3年生は試験中に問題用紙に自分の解答を書くのをお忘れなく。
五ツ木は返却までに3週間ほど時間がかかります。10月の実力テストまで3週間前後だと思うので、成績表が返ってきてからでは実力テストに向けた復習に間に合いません。
10月の実力テストは、私立高校が決まっていくテストなので本番です。本番のための準備が模試です。
五ツ木模試はホームページにも受験者情報が掲載されるため、成績表返却のタイミングでそちらの見方も紹介させていただきます。
本日は以上になります。
お読みいただき、ありがとうございました。
『Learning Base』
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