中高生英語力目標届かず―英語教育実施状況調査2015年度 | 作文・読解力など国語力向上 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室のスタッフブログ!

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文部科学省が発表した2015年度の「英語教育実施状況調査」結果に注目!

すでに英語教育については、ずいぶん前から様々な議論がなされています。

文法中心の学習に偏った日本の英語教育は批判の的となり、
リスニングやスピーキングなど会話力を上げるべしという論調も強い。



この調査は、全国の中高生を対象としたもので、
「実用英語技能検定」いわゆる「英検」のレベルに沿った結果が
公表され、新聞報道でも一面をかざった。

高校3年生で「英検準2級程度」以上の英語力を持つ生徒は34.3%、
中学3年生で「英検3級程度」以上の英語力を持つ生徒は36.6%、
だという。



何ということだ。


もちろん、一応英検を基準に考えるとってことで、
全員が全員英検を受けているわけではないし、
都道府県あるいは市町村によっても
ある程度基準にゆれはあるのでしょう。

とはいえ、英検3級といえば、中学卒業程度。

早い人であれば中2の終わりとか、3年生の最初にはとってしまうレベル。

いやいや、そもそも高校入試を突破するレベルであれば、
英検3級はいけるでしょ、というかいっていないと、ね。



だから、結局そうなんですよね。


テストの点、成績など、
そのあたりの数字ばかりを気にしている。

そんな勉強ばかり。

入試も合格という「結果」が大事で、
(いやもちろん大事なんだけど)
そのプロセスや肝心の学習内容の点や、
その知識を自分の血肉化することには、
ほとんど関心が向けられない。

そんな勉強ばかり。

だから、何となく入試は突破して、
上位の学校に進学していっても、
実際にはあんまり実力が伴っていない、
なんてことがごく普通になっている。

英検3級程度の学習は済んでいるからこそ、
「高等学校」に進学できるはずなのに、
実態はそうはなっていないということ。


なんだか、とても不健全だと思うのですが、
みなさんはどう思いますか?


すでに入試というものが意味のあるものとして、
機能していないってことにもなりかねない事態です。



もちろん、英検がすべてではないし、
英語で読み書きができ、
話したり聞いたりできるってことがすべてではない。


でも、これだけ英語教育ってのはふつうに浸透している。

それなら、もうちょっと工夫しないと、
入試やテストのための教科ってことに、
やっぱりなってしまう。


いつになったら、どういう風な結果がでてくれば、
この話題に変化がみられるようになるのでしょう。

きっと僕が中高生の頃からこんな話しているはず。


そろそろ、ね。

なんかしら変わろうよ。