つい先日新年を迎えたと思っていたら、もう2月に入り、
さらに、すでに2月も半分近くが過ぎようとしています。
…ということは、神奈川県公立高校入試本番がもうすぐそこ。
今日の横浜は、少々暖かめの穏やかな日です。
受験生諸君は、風邪やインフルエンザ、花粉なども飛び交う季節ですから、今一度体調には十分気を付けて、最後の追い込みと行きましょう。
泣いても笑ってもあと3日。
週が明けて、月曜日を過ごしたらもう入試当日です。
学力検査に向けて、「ここが出たら完璧」「ここが出たらちょっとヤバい」ってところを重点的に最後の仕上げをしましょう。
残りわずか3日程度の時間ですが、ここを集中力とモチベーションを維持してきちんと歩めるかどうかも、結果に大きく影響します。
いや、結果は大きくは変わらないかもしれませんが、その後に大きく影響します。
多くの人は、最後の最後まで必死に取り組み、一つでも弱点を克服しようと努力していることと思います。
しかし、中には「もういいや」と投げやりになったり、「たいして変わらないよ」と集中力を切らしてしまったり…
結果はそう大きくは変わらないのかもしれませんが、でも、この数十時間の間に目にしたこと、解いた問題が本番出てくるかもしれない。
何より、最後まで自分を高く保てるかどうかというのは、この先もっと緊張し、もっと過酷な場面で自分を制し、自分を律し、事に望めるかどうかという重要な姿勢に関わってくるのです。
その意味で受験というのは、自分と向き合い、自分を知り、自分のコントロール方法を学ぶ、絶好の機会となるのです。
受験生本人からすれば、そんな余裕ない、と言われてしまいそうですが、受験が終わったら、この一年程度の受験勉強期間をぜひそんな風に振り返ってみてほしい。
単に高校に受かるため、偏差値を上げるため、なんてだけの行動であったのならば、高校に進学した瞬間にこれまでの行動はほとんど無意味なものになってしまう。
でも、そこにどれだけの価値を見出せるか、意味を感じられるか、その姿勢というか、考え方ができるかどうかで今後のあなたの学習の方向性が決まってくるのです。
ひいては、それが生き方みたいなところにも直結します。
高校に行き、現在であれば、大半の人が大学進学を目指すのでしょう。
大学進学の際も、単に「志望校に合格するため」「偏差値を上げるため」だけの学習をしていけば、その学習は大学進学によってほとんど無意味なものにされてしまうのです。
そんなのもったいなさすぎる。
そんな姿勢でいれば、次は就職の際にも同じように、会社に入るのが目的になり、入ってしまえばそれまでという何とも味気ない結果しか生まない可能性があります。
現在は、これまでのような「良い」就職ができればそれで仕舞い、という時代ではなくなりました。
今後ますますそうなっていくでしょう。
そんな社会の中で、誰かや何かに完全に依存してしまうような在り方は有益とはいえません。
もちろん多くの人が会社に属し「サラリーマン」となるのでしょうが、そうだとしても、きちんと自分を磨くことに向き合い、それを着実に実行していかなければ、頼みの綱の会社や社会もあなたを必要としない、ということにもなりかねません。
中学生の方には、実感を伴って響かないかもしれませんが、そういう世の中のことも徐々に肌で感じられるようになっていかなければなりません。
特に、高校生ともなればこれまで以上に活動の場は広がりますし、18歳になれば選挙権も与えられます。車の免許の取得や結婚だって可能な年齢です。
もう完全な「子ども」とは言い切れない年齢になっていきます。
その意味で「だって子どもだもん」「誰も教えてくれなかったもん」が通用しなくなってきます。
それを理不尽とか、大人が悪いってことで片付けてはいけません。
いよいよ自分もそういう年齢になってきたのだと、自覚をしなければなりません。
学校の勉強や、受験勉強だって、そうした意識を持ったり、世の中を知るための基礎的な知識となり、訓練の場ともなります。
ぜひそのような意識を持って、高校生活や大学生活など、新生活を初めていってください。
ほんのちょっとの意識の違いで、ほんのちょっとの行動の差で、この先の3年後、4年後がまるで違ってきます。
「みんなやってないからいいや」
「なんか面倒くさいし…」
みたいな訳の分からない、「お子様」な理由づけで逃げてはいけません。
…だって自分の人生ですから。
「みんなはやってないけど、私はやる」
「面倒だけど、ちょっとやってみる」
ポジティブであればすべて良いなんてことはないけれど、自分の行動や自分の未来のことについては、誰よりも自分が真剣であってほしい。
僕はそう思う人間です。
まだ本番まで少々時間がある段階で言うことではないかもしれませんが、受験が終わったらすべてが終わりのようになってしまう人が毎年たくさんいます。
だからあえてこのタイミングで。
受験が終わったら、改めて読み直してください。
入試はゴールではない。
当たり前ですが、多くの人はそれを忘れがちです。
新しい学校、新しい生活を始めるためのスタートなのです。
新しい生活を素敵なものにするためにこそ、最後にもうひと頑張りです。
最後のプレゼント。
以前作ったものですが、神奈川県公立高校入試を受ける人には役立ててもらえると思います。
今年の学力検査の傾向が変わっていなければ、ですが。
では、あなたの朗報をお待ちしています。