先日、中間テストをひかえた中学生からこんな質問をもらいました。
「先生、助詞・助動詞が試験範囲だけど、
何なのこれ!?」
「そもそも見分けられないんだけど・・・」
教科書の文章読解などに比べれば、
もしかしたら、丁寧に授業が行われていないのかも。
でも、コトバの問題を考えるとき、
「文法」ってのはとても大事。
・・・というわけで緊急企画で、
「助詞・助動詞」についての動画を作成しました。
同様に、試験範囲となっている中学生諸君で、
「付属語って何よ!?」
と思っている方々は、ぜひご覧ください。
もちろん日常的な会話等では、
日本語ネイティブの人は、
いちいち文法なんて意識しません。
いちいち意識しなくてもすでに自動化できているわけですから。
ただ、それは多くの日本語用例を日々実際に聞いたり、話したりするなかで身に付けてきた結果ですから、もしかしたら間違った認識である場合のあります。
よくある誤用などもそういった一例と言えるでしょう。
だからこそ、誤解なく自分の考えをコトバにのせ他者に伝達する上でも、また、他者の考えを誤解なく利用しようとする上で、わたしたちがどんなルールでコトバを運用しているのか、ということを知っておくことは大変重要であります。
一方で、学校の授業で扱われる文法は、
どこか無味乾燥な知識の暗記の側面が強い気もします。
文法は文法で学習し、読解や作文の中で意識的に関連付けられているのか疑わしい授業の多いようにも思います。
それは、まさにテストに現われています。
その時期に学習単元になっていなくても、
定期テストでは毎回文法が出題されている例も多く見かけます。
ただ、やはり文法は文法で別枠で出されています。
もちろん知識として、文法問題として、学習の成果を測るということが不必要とか、無意味と言いたいわけではありません。
文法が文法として明確に区分けして学習するだけでなく、
きちんとその他の言語活動の中に有機的につなげていく、
そうした視点を持って学習を進めなければ、
無意味であると思われます。
生徒たちは「文法」、嫌いですよ。
なんで嫌いなんでしょうね!?
その当たりに授業の改善ポイントがありそうですね。