学習塾ラーニング・ラボでは、国語や算数、数学などの
ふつうの教科の枠をとっぱらった、「基礎講座」という授業を行っています。
教科の学習はもちろんですが、
そういう枠組みではない様々な学習においても、
あるいは、単純に隣の人とコミュニケーションをとる場合にも、
必ずと言って良いほど、私たちは言語を使います。
「考える」という作業において、コトバは大変重要なものです。
だからこそ、コトバというものにより注目し、
学習の方法、思考の方法、情報の吟味、その上で自分がどう意見を持つか。
そんなことを課題とした授業を行っています。
授業の中では、作文や論文の作成をはじめ、
新聞などのメディアの比較とか、
スピーチやディベートなどの言語活動を行っています。
そうした活動を進めていくためには、
もちろん技術的な訓練も必要です。
受講生のみなさんは、当然、さまざまな状況、背景を持って集まってきます。
だから「せーの」でいきなりディベートをやっても、
作文を書き始めても、なかなかうまくはいきません。
でも、個人個人の技術訓練をやりながら、
しかし、他者と交わりながら意見、価値観をぶつけ合うことは、
時に、単なる個別の技術訓練の積み重ねだけでは得られない
素晴らしい成果を得られる。
だから、この「基礎講座」は小グループ授業にしているんです。
学校の授業とか、一斉講義形式の授業とは、
別の意義をもったグループ授業なんです。
だから、「やっぱりそうだよね」と、
子ども達の反応から、自分たちの取り組んでいることが、
価値あることであろうことを再認識させてもらえる。
その一歩は、その一つ一つは、決して大きなナニカではないかもしれない。
でも、5年後、10年後、ここでともに学んだ誰かが、
これらの体験を糧とし、ナニカ大きな実りを得ることになるのであれば、
それで良いと思う。
しかも、「ここで学んだこれがここで役立った」なんて、
はっきりと言ってもらえなくても、
いや逆にそうはっきりと認識できないレベルで、
彼、彼女の中に落とし込まれていけば、
これ以上のことはない。
そうした小さなカケラたちが、いつか巡り巡って、
この国を、社会を・・・
いやいやそんな大げさなものでなくても、
この子の周りをよりハッピーでスリリングで、
ファンタスティックなものにしてくれること、
それを願って今日も私は汗をかこう。
私がちょいちょい見ているYouTubeチャンネルのひとつ。
「CGS」
最近少々ご無沙汰気味でしたが、
ちょっと覗いてみたら面白い動画発見。
以前は「デリカット」さんと並んで語られるほど、
よくメディアでも見ていた「ギルバート」さん。
久々にお顔を拝見。
日本の教育について語られています。
外国の人から見た「自分」というのは、
自分たちのことを内省する上で、
大変貴重な視点を得られます。
教育について、過度な平等主義と、ディベートの重要性について、
特に興味深いものを張り付けておきます。
ぜひご覧ください。
ちなみに、先に書いた通り、意見文の作成、スピーチ、ディベートなどを
正面切って授業として取り組んでいる人間の一人として、
共感できる部分がとても多いです。
さらには、私たちがそうした授業に取り組むのは、
「学校の成績やテスト、入試のためだけの学習」に対する
アンチテーゼでもあります。
戦後日本の教育、特に、入試や学歴というものによって形成されてきた
いわゆる「学歴社会」というものは、この異常な「平等主義」によって、
力強く、ある種の正義として語られ続けたという側面があります。
※ちなみに、このあたりについて詳しく知りたい方は、
ひとまず苅谷剛彦氏の『大衆教育社会のゆくえ』をご覧ください。
教育社会学の専門的な著書ではありますが、
新書ですので、たいへん読みやすいと思います。
その他おすすめの本がいくつかありますので、
ご興味ある方は、ご一報ください。
こうした話を聞くと、
自分たちの行いに背中を押してもらえたようで、
より自信を持って取り組めます。
よし、今日もいっぱい汗をかこう。
【CGS】
『日本の行き過ぎた「平等主義教育」を指摘する』
『グローバル化に必須のスキル!ディベートとは?」
いかがでしたか?
なかなか興味深くないですか!?
ちなみに、私たちもYouTubeチャンネルで、
動画をUPしているので、ぜひ遊びに来てください。
アカウントをお持ちの方は、ぜひぜひ「チャンネル登録」お願いします。。
【ラーニング・ラボチャンネル】
https://www.youtube.com/user/LlaboJP