「どうして若者は選挙に行かないのですか?」 | 作文・読解力など国語力向上 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室のスタッフブログ!

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作文・小論文・読解力など国語力UPのための塾。横浜市保土ヶ谷区にある学習塾ラーニング・ラボのスタッフブログです。教室での出来事、教育ニュース・新聞記事・書籍についてのコメント、当塾オリジナルの「基礎講座」で作成した生徒の作品なども発表します。


昨日の授業。

中3の社会、公民の授業中のこと。

とある生徒がこんな質問をくれました。


「先生。どうして若者は選挙に行かないのですか?」
「どうすれば若者は選挙に行くんですか?」


ここでいう「若者」よりも若者な彼女には、
選挙権を持っているのに、それを行使しない「若者」は
どう映っているのでしょうかね。


私自身は成人し、投票権を持ってから迎えた選挙は、
国政も地方も全部投票所に足を運んでいます。

だから、はっきり言って「若者」の気持ちは分かりませんね。

いろいろ理由付けをしたって、
結局のところ、意識が低いってことでしょう。

「応援できる立候補者がいない」

などというもっともらしい理由でさえ、
実は選挙に行かない理由にはならないでしょう。

だって「白紙投票」という意思表示の仕方があるわけですから。


そんなこと言うときっと、

「だったら行かなくても一緒じゃん」

なんて言われてしまうんだろうな。


まぁ実際白票は無効票だから、
だれか「まし」な人に入れるとか、
その当たりも意識があれば、
おのずからとるべき行動は見えてくるのでは!?



仕事だったとか、
もともと旅行の予定が入っていたとか、
そういう理由もあるのでしょうか。

でも、これだって「期日前投票」があるわけですから、
もっともらしく聞こえても、
それだって単なる屁理屈にしか聞こえない。

私だってこれまでに投票日と旅行の日がかぶったことがある。
しかも、海外。

だからちゃーんと区役所に「期日前投票」に行って、
それから海外へと旅立ちましたよ。


そう。
これってもうほんとに意識の問題なんですね。


だから意識があれば、
少なくとも「国」とか「地域」とか「社会」とか、
そういうものをきちんと身近なものとして、
自分のこととして考えようとしている人は、
投票に行くのでしょう。
どんな個人的な理由があれども。

だから意識がない人というのは、
「国」とか「地域」とか「社会」とか、
ホントは自分の身近な話題なはずなのに、
どこか別世界のことのように感じてしまっているのでしょう。

それには「教育」とか「メディア」の問題も大きく関わっている思う。

無味乾燥な「公民」とか「現代社会」という授業で、
無味無臭な感じの教科書を使って、
「テストのため」のような動機で学ぶ知識は、
きっと自分の血肉とはならないのでしょうね。

何か事件があったとき、
自分の権利が侵害されたり、
重大な損失をこうむるようなことがなければ、
政治の話題はどこか別世界のもの扱い。

でも、そういう時が来たときに声を上げても遅いってこともある。

政治家や政策の悪口をいうのなら投票に行けばいい。

投票に行って「主権者」として、堂々と文句を言えばいい。

不満があって、変えたいって思うことがあるなら、
そういう方向に動かなければ何も変わらない。

もちろん一人では何も変えられないかもしれない。

でも、みんなが同じように思うことで、
でも昔ながらのやり方で何となくそうなっちゃってることって
けっこうあるものです。

そういうのをみんなが「変えようよ」って思えば、
実際に変えられる、そういうルールで社会や国は運営されているんです。

もちろんみんながみんな政治家になれるわけでも、
政治的な活動ができるわけでもない。

でも、それなら自分の意志を
自分の代わりに現実にする人を見つけないと。
あるいは、作らないと。


「主権者」は自分なのに、
誰かに頼りきりになったり、
誰かにだけ責任を押し付けたり、
それってどうなのでしょうかね。

投票なんてほんの数分で終わる作業です。

そんなことさえせずに、文句言うだけ言って、
何か事が起こったときには助けだけは求める!?

…なんか、ちょっとカッコ悪くないですか?



我が生徒はこんな話をしているんですから、
選挙権を持ったら、ちゃんと投票に行くんだろうな。。。
(ちょっと不安なのは何故?)