全国学力・学習状況調査 | 作文・読解力など国語力向上 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室のスタッフブログ!

作文・読解力など国語力向上 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室のスタッフブログ!

作文・小論文・読解力など国語力UPのための塾。横浜市保土ヶ谷区にある学習塾ラーニング・ラボのスタッフブログです。教室での出来事、教育ニュース・新聞記事・書籍についてのコメント、当塾オリジナルの「基礎講座」で作成した生徒の作品なども発表します。


さて、昨日2014年4月22日(火)、全国学力・学習状況調査が実施されました。

昨年同様小学校6学年と中学校3学年の国語と算数/数学が調査対象で、
国立・公立の学校は悉皆調査となり、私立も半数近い学校が参加したようです。

↓調査問題等はこちらで確認できます↓
国立教育政策研究所HP
http://www.nier.go.jp/14chousa/14chousa.htm



この調査は、平成19年度から毎年実施され、一時期抽出調査(一部の人のみの調査)でしたが、全員参加の悉皆調査に戻り、今年も実施されました。

平成19年から行われていますが、実はそれ以前にも全国的な学力調査は実施されていて、昭和30年代に毎年ではありませんでしたが、理科や社会なども含めて行われていました。
昭和41年を最後に一旦は調査が終了していて、昭和50年代には「教育課程実施状況調査」という名前に変わって、一部の生徒のみの抽出調査で実施されました。
ごく少数なので、そのテストを受けたことがあるという人の方が少ないので一般にはあまり知られていないでしょう。

平成期に入ると小中学生は13年、15年、高校生は14年、15年、17年に実施されています。

このあたりになると、徐々に新聞の一面を飾るほどの皆さんにとっても関心の高いニュースになってきます。

この時期は、今話題(教育界では)のPISAというOECDが実施している国際的な学力調査がスタートした頃(2000年から3年毎に実施)で、特に、2003年のいわゆる「PISAショック」を皮切りに教育界は慌ただしさを増していきます。

文科省も「これからの時代に求められる国語力」や「読解力向上プログラム」などを発表して、現在の学習指導要領の基本理念にもなっている「生きる力」や「思考力・判断力・表現力」などをさらに強調していきます。

そんな流れの中ではじまったのが、この「全国学力・学習状況調査」なんですね。

まぁ全国的なものでなければ、地域ごとには以前からこうした性格の調査が実施されてきています。

横浜市でも独自の学力調査が行われていますし、僕が小中学生だったころは「診断テスト」などと呼ばれるテストがありました。



生徒たちはテストと聞くとやっぱり身構えて、「嫌だな」「成績に入るのかな」など憂鬱になってしまうようです。

もちろん「調査」ですから、児童生徒がどのような部分の学習がどのように進められているのか、あるいは足りていないのかを文字通り「調査」するテストです。

が、一方でそれは指導者側の指導の在り方の「調査」でもあるはずです。

多くのテストはやっぱり「成績」という評価をされるものというイメージを持たれると思いますが、世の中のほとんどのテスト、少なくとも児童生徒が受けるようなテストのほとんどは、生徒の評価だけでなく、指導者側に対するフィードバックという性質もあります。

そのあたりあまり意識されないですねよ。

本来教育評価というのにはそういう性質もあるのですが、実際に運用されるときには、特に中学校、高校での定期試験などだと、あまりそういう感覚でテストを捉えていないことの方が多い印象です。

でも、とっても大事なことなんですよ、これ。

テストを受けて、あまり良くない結果が出ると、オトナたち(多くの場合先生)が「もっと勉強しなさい」と言ったり、言葉にはしなくてもそういう態度を取ったりします。

もちろん一生懸命に勉強をすることは貴いものだと思いますので、それは別に悪いことではないと思うには思います。

ただ、それと同時に自分の教え方に問題はなかったか、なぜこの子はあまり良くない結果だったのか、その問題を生徒の頑張りのなさ以外の部分にも求める姿勢がないのは大きな問題です。

わかりやすい事例でいえば、よく聞くのは作文ですね。

夏休みの宿題や行事のふりかえりなど、時折り作文の課題が出されるが、
そもそも「書き方」とかを教えられていないという人がたくさんいます。

教えられたり、勉強する機会が十分にないのにもかかわらず、半強制的に書かされる。

しかも、書いたら書きっぱなしでふりかえりがないということもある。

たとえ振り返りのコメントや赤で添削が入ったとしても、なぜそれが良いのか、そう書くとどう良くなるのか、訳も分からず直されることもしばしばのようです。

つまり、作文を書く前の事前指導がほとんどないだけでなく、添削等の事後指導もほとんどない状態なのです。
もちろん、指導がある場合は先生なりの考えのもと行っているのでしょうが、少なくとも生徒には伝わっていない、先生の主観でとまっているレベルの指導だと言えちゃいそうです。


願わくば、生徒たちが受けているテストが本当に意味のある、価値があると当人たちが自覚的に感じられるような存在とならんことを。


まぁとはいえ、必要な知識や技術を身に付けていないと、困ってしまうのは児童生徒本人なのですから、「テストが嫌だ」「先生が嫌だ」「学校が嫌だ」というもの気持ちは分かりますが、必要なことについては自らも積極的に学ぼうとしてもらいたいとは思います。


さてさて、実際に学力調査を受けた小6、中3のみなさん、どうでしたか?

成績に入る入らないは別として、復習してみてください。


テストを受けたというそのことが、きちんと意味のあるものになるように。




国語力読解力作文力思考力)が不安な方、もっと伸ばしていきたい方
 横浜保土ヶ谷天王町周辺で作文の書き方を教えてくれる場所をお探しの方、
 当塾「基礎講座」がおススメできるかもしれません。
 万人に対して唯一万能な手法なんて存在しませんから、断言はできませんが、
 おそらく一般的な学校で学んできた多くの人のお力にはなれるでしょう。
 ご興味・ご関心のある方は当塾ホームページをご覧ください。