「とがった人材」を目指せ⁉ | 作文・読解力など国語力向上 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室のスタッフブログ!

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作文・小論文・読解力など国語力UPのための塾。横浜市保土ヶ谷区にある学習塾ラーニング・ラボのスタッフブログです。教室での出来事、教育ニュース・新聞記事・書籍についてのコメント、当塾オリジナルの「基礎講座」で作成した生徒の作品なども発表します。


本日の読売新聞一面には、

目指すは「とがった人材」

という見出しが躍っています。

昨今、日本の教育は迷走してきたという印象で捉えられています。

記事にもありますが、いわゆる「脱つめこみ」としての「ゆとり」。

そして「脱ゆとり」としての新学習指導要領。

さらには、入試改革(多様化路線)での魅力ある学校作りの失敗⁉

などなど。


これらの教育の諸事象の多くに「入試」が関わっていますね。

テストで良い点をとり、テストの点数的に良い学校に進学し、

それによって、職を得る…


そんなライフスタイルが当たり前になった昨今。

国際化だの、情報化だのと言われても、学習する側からすれば、

近い将来の高校入試、大学入試の方が大事に思えてしまいますし、

そのための対策学習を進めていくのはある意味当然と言えば当然のこと。


だから日本の学生は、比較的学力が高めの水準にある生徒が多い反面、

いわゆるエリートと呼ばれるような抜きんでた存在があまり育たない、

なんてことになってきのでしょう。


入試などのテストが学習の場では大いに幅を利かせ、それ以外の魅力ある「学び」というものに、生徒たちをきちんと接続させてあげられなかった「オトナ」たちの責任が大きいと言わざるを得ないでしょう。


今、「オトナ」たちは、真剣に改善しようと試みているようです。



ただ、それが単に訳も分からず英語が重視され、英語で授業が行われるなどのことで済まされてしまっては意味がないと思うのです。

英語についてはもうだいぶ前から議論されていることです。

たとえば、幼児教育など早い段階で語学を習得させる方向に動う人も多くいると思います。

幼児の内に外国語をシャワーのように浴びて耳で覚えていくということらしいのですが、外国語教育という点からすれば益はたくさんあるようです。

しかし、母語教育の観点からすれば、実は益ばかりではなく、思考のコアとなる言語はやはりきちんと習得した方が良いという見解もあるので、幼いうちにあっちもこっちも手を広げすぎると、どっちつかずの状態になってしまうようです。


また、この手の話題になると最近よく出て来るのが「PISA」です。

OECDが実施している国際的な学力調査です。

日本の生徒はこの調査によって「批判的思考力」が弱いとの結果が出ました。

だから、これまでのような知識偏重のテストを新しいテストへと切り替えていこうという動きが出てきたのですね。

その最たるものが「全国学力・学習状況調査」です。


同新聞の関連記事として挙げられている6面にも、PISAとともに、大学入試センター試験の改善についての指摘があります。

確かに現行のようなテストが変わることが今の教育界の状況からすれば、大きなエポックメイキングにはなりそうです。

生真面目な日本人としては、テストが変われば、新しいテストに向けた学習を素早く切り替えて実施していくでしょう。

テストの内容さえ保障されていれば、そうすることで少なくともこれまでとは質の違う学習が進められることになります。


しかし、やはり、それでは扱う内容が違うだけで何かに強制された学習であることには変わりありません。

学習とは、もっとポジティブでアクティブで、食事も忘れて没頭してしまうくらい魅力的な、楽しい営みの一つであるはずです。

そうした本来的な知的好奇心のたねを十分に育てながら、人によっては大学に行き何かを研究するもよし、専門学校や仕事の現場で技術を磨き手に職を持つも良し、様々な、それぞれの学びを拓いていくのが一つの理想だと思うのです。

このままでは、学ぶ内容や質が少し変わる(現代風にアレンジされる)だけで、これまでのように、高校、大学、とテストで良い点を取って、テストの数値的に良い学校をめざし、大学を経て就職をするというスタイルは大きくは変わらないでしょう。

それを全否定するつもりは全然ありませんが、少なくとも何で大学に行くのか分かっていないような状態で大学に入って、訳も分からず修業期間を終えて、何となく就職していく・・・

それって単純にものすごくモッタイナイ気がします。


大学はそうした就職予備校のような位置づけにされることも多いからこそ、

記事(6面)にあるように、大学が経済界から、

「企業が望む人材が育成されていない」

などと言われてしまうわけですね。

もちろん大学を卒業する際に、企業で働くことができる程度にいわゆる「社会人基礎力」「学士力」というものがあるべきだとは思います。

大学卒業といえば、20歳を超えています。

それまでの学校生活や課外活動、アルバイト経験などから、教科の知識だけでなく、実に多くの人間関係や社会生活上のノウハウを磨く機会があります。

しかし、私に言わせれば、

「大学は本来就職のためだけに行く場所ではない!」

わけです。

このあたりのことも、良い機会ですから、受験期の人もそうでない人も、受験期のお子さまがいる方もそうではない方も、ぜひ考えてみましょう。



国や社会というものが人間によって成り立っているのならば、

どんな国や社会をつくるのかを考える時に、

個々の人間をどう育成するかという教育の視点は不可欠なはずです。



自分だけのことではなく、「わたしたち」のこととして入試を考えてみませんか?

きっとその先には素敵なミライが開けると思うのですが、

大げさですかね!?


みなさんはどう思いますか?

ぜひお考えをお聞かせください。



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