ある日、私はカニさんにこんな話を聞きました。
カニさんが、おいしそうなおにぎりを持っていたときに、サルさんに毎年おいしいカキの実がなる、このカキの種と交換してあげるよ、と言われたそうです。
カニさんは、そのカキの種をまき、やがて立派になった木にたくさんの実がなったそうです。しかし、私から見てもわかる通り、カニさんは木登りが出来ません。そこで、またサルさんが来てこう言ったそうです。
「おいらが代わりにとってやろう。」
しかし、カニさんが言うには、サルさんだけ赤いカキの実を食べ始め、さらにカニさんにまだ青くて固いカキの実をぶつけたそうです。
私はその話を聞いて、怒りが込み上げて来て、サルさんをこらしめてやろうと思いました。他の友だちの臼さんとハチさんも私と同じ意見で、三人で手を組んでこらしめてやりました。
私の役目は、ふるえながら帰って来たサルさんがいろりにあたろうとした瞬間に、いろりにかくれていた私が、おもいっきりパチーンとサルさんのお尻めがけてジャンプするという大役。緊張したけど、ちゃんとサルさんのお尻にヒットしたから私自身満足しています。
他の二人もサルさんをこらしめていて、サルさんが苦しむ姿を見てスッキリしました。
それから、サルさんも改心したので、私たちの友だちとして仲良くしてあげたのでした。
おしまい
【動画ver.】
◆横浜の個別指導・グループ指導学習塾・作文教室 学習塾ラーニング・ラボ横浜天王町教室Webサイトへ




