先日、必要に迫られて、ある1冊の本を読み返しました。
以前読んだときの鮮明な記憶が蘇るとともに、
今のわが家の現状に思い当たることが多々あり、深く考えさせられました。
こんにちは
ご覧いただきありがとうございます。
あなたのこれからの人生を応援します。
生前整理アドバイザーの
やなぎばし みゆき です![]()
その本とは、『親不孝介護』です。
これはちょうど2年前の過去記事。 読んですぐに納得し、行動に移したときのブログです。
▼『読書【親不孝介護】』 (過去記事リンク)
▼『父の手術当日、気づいた母の変化。離れて暮らす娘が今できること』 (過去記事リンク)
当時の自分のブログを読み返して、ハッとしました。
2年前は「1時間前の会話」を忘れていた母でしたが、今は「5分前のこと」を「覚えていない」と言います。
そのくせ、 「駐車場の草が車に当たっている」 「衣替えができていない」 「毛布を洗わなきゃ」
そんなことばかりを気にしているのです。
「気にしても、起き上がれないならできないでしょ」
「そんなことしなくても、今日も明日も誰も困らないよ」
心のなかでそう思い、何度も言葉を飲み込むのですが、ついつい口からこぼれてしまうことがあります。
言ってしまってから、 「責めるようなこと、言わなきゃよかった」と激しく後悔し、
「なんて思いやりのない娘なんだろう」と気持ちが沈みます。
病院のお薬を飲む。それだけのことが一人でできない現状に、
なんとも表現しがたい切ない気持ちになるのです。
そして、もう一つ。 私自身、いろいろとやりくりして時間を作って実家に行っているのに、
何一つ解決しない、一歩も進まない、改善しない状況に疲れが倍増していました。
「こんなに心配しているのに」という想いが上乗せされて、
病院に行こうと誘っても「行かない」と言われたり、
体に良いものを持って行っても「今欲しくない」と言われたりすると、
「少しは、こっちの気持ちにも配慮してよ……」という気分になってしまう。
いざ病院に行くとなっても、靴下1つすぐに出てこない。
荷物を溜め込んでいて、必要なものが取り出せない。
その状況にもイラッとしてしまう私。
コロコロ変わる気分や頑固さに振り回され、時には怒りの感情すら湧いてくる。
「まだ介護の初期なのに、今からこんな状況で、いつか親を憎むようになってしまったらどうしよう……」
体調が悪くシンドイのは母、仕方ない。と言い聞かせながらも
コントロールできない自分の感情に、一人で気分を落ち込ませていました。
そんな中、今回読み直して心に響いたのは
親という兜を脱いで、人間に戻る
ということ。
親とはいえ完璧じゃない、それは当然分かります。
それでも、子供の前では「親らしく」ふるまっていてくれた。
その頑張りがだんだん出来なくなってきている。
片付けが出来ない、必要なものが取り出せない、
きちんと生きる、ということを少しずつ手放していく過程では仕方のないことかもしれません。
そして、もう一つの大きな気づきがありました。
私は離れて暮らしている分、「同居している姪に世話をしてもらっている」という申し訳なさがありました。
だからこそ、「自分の役割として、介護の筋道をきちんとつけなきゃ」と固執しすぎていたのかもしれません。
その結果、目に見える成果や進歩を求めすぎていたのだ、と。
「介護はプロに任せる」 頭ではそう理解しているつもりでした。
でも、そこに「後ろめたさを持たない」という域には、まだ達していなかったのです。
どうしても、自分でやってあげられないことへの罪悪感が、心の根底にありました。
頭で理解することと、心で納得することには、本当に長い距離があります。
心から納得が得られれば、もう少し心理的負担は減るのかもしれません。
介護において、この部分を受け入れるには、
これまで社会通念として刷り込まれてきた「自分の意識」を改革していくしかないのでしょう。
それはとても難しいことですが、今回本を読み直したことで、少しだけ心のトゲが丸くなった気がします。
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