前回からの続きで、


Yさんのカウンセリングについてです。




 

 

カウンセリングでは、


Yさんが自己否定をやめられない

 

理由を一緒に探していきました。

 

 

 

すると、幼い頃のYさんが

 

家族の中で自分のことを

 

「いてはいけない存在」

 

「邪魔な存在」

 

「許されない存在」

 

 

と強く否定してきたことがわかりました。

 

 

 

 

Yさんのお母さんは、幼稚園の先生。

 

完璧主義で、Yさんたち子供に対して厳しく

 

口うるさかったそうです。

 

 

 

お母さんは、正しい価値観を押し付けて


くるばかりで、寄り添ってくれたり、


受け止めてもらったことはなかったのです。

 

 

 

 

楽しく笑っていると、

 

「あれやったの?これやったの?」

 

「〜しなさい」と、


注意されたり、怒られたり。

 

 

 

 

反抗心はあったものの、気持ちを伝えても

 

お母さんからは、

 

「それはそうに決まっているから」

 

「ダメに決まってる」

 

そんな言葉ばかりが返ってきます。

 

 

 

 

そう言われ続けると、

 

子供は気持ちを伝える意欲を

 

なくしてしまいますよね。

 

 

 

Yさんも、お母さんとは

 

建設的な話し合いができない、

 

心を交わす交流はできない、

 

 

と感じるようになり、

 

小学校高学年になる頃には、

 

家族と距離を取るようになっていたそう。

 

 

 

 

お母さんの言うことを聞かないYさんに、


お母さんは、ああしろ、こうしろと

 

余計に言ってくる。

 

 

 

「もう知らんからな」と、言われると、


反抗心と同時に、

 

 

「私がいると家族の空気を壊してしまう」

 

「私なんていない方がいいんだ」

 

 

そんな気持ちを繰り返し感じていったのです。

 

 

 

この感覚、今のYさんが学校や先生に対して

 

感じているものと同じなのですよね。

 

 

 

幼い頃からずっと抱えてきた気持ち。

 

 

 

それが、幼いYさんが気持ちを伝えること


だけでなく、

 

ご自身が気持ちを感じることをも


邪魔するようになっていったのだと


思います。

 

 

 

カウンセリングでは、


Yさんご自身に、子供の頃の自分に


寄り添ってもらい、


当時感じられていなかった気持ちを

 

感じてもらいました。

 

 

 

お母さんに寄り添って欲しかった、

 

受け止めて欲しかった。


一緒に遊んでほしかった。


遊んでいる私を見ててほしかった。

 

 

 

本当は素直になって、


兄弟やおばあちゃんにも優しく

 

してあげたかった。




そんな気持ちが出てきました。




こうやって、本当は自由に感じて


よかったんです。




Yさんが感じることに、いいも悪いも


ないのですからね。




お母さんの思った通りでなくても、


言うとおりにできなくても、




Yさんのすることも、感じることも


Yさんが選択できるんです。




子供の頃のYさんにとっては、


とても怖いことだったかもしれませんが、


今、大人になったYさんは


お母さんの許可がなくたって、


何も恐れるものはないのですよね。




お母さんがいなくたって、ちゃんと


生きていけますから。




Yさんご自身が、自分に寄り添い、


自分から湧き上がる気持ちを信じて、


尊重してあげることができれば、



自分が誰よりも強い味方となってくれるし、


自分で安心を作ることができるのです。





邪魔してくる、自己否定や罪悪感は、


今は必要のない古い回路がもたらす


反射的なもの。




「いらないもの」なので、


新しい回路で上書きしていくためには


行動が必須です。




自己否定や罪悪感が出てきた時に、


「自分を信じる」「味方になってあげる」


意図的にそんな選択に変えていくこと


ですね。




お話を聞いていると、


Yさんは子供の頃から自分の「やりたい」


がはっきりしているし、


行動もできる方なんです。




足りなかったのは、そこを肯定する


自信だけ。




お母さんがくれなかった、Yさんが


ほしかった形での愛。



これからは自分で満足いくまであげて、


自信を育てていけますからね。


次回は、Yさんからのご感想を


紹介させていただきますね。




今日も最後までお読みくださり、


ありがとうございましたにっこり