無言のエール、助六弁当 | 浸潤性乳がん・・・手術のち無治療

浸潤性乳がん・・・手術のち無治療

2022年秋 右乳房全摘手術
ステージ1 ・ルミナルA
手術後、無治療で過ごしてます

【乳がんにまつわるお金の話】
体験談コラムを書きました

手術する病院、主治医の選び方や
入院準備リスト、入院中の羽織物
100均での入院準備などもご紹介!

Yちゃんの電話がなった。
『近くまで来てるから下、降りてきて』
Yちゃんのお母さんからだった。
(この先は おばさんと表記)

ほどなくして、通りに出ると
おばさんは自転車に乗ったまま
大きく手を振っている。
元気のいい関西の方。

私達の前で自転車を止めると
『コロナが仕事場の近くで出たねん。
もーほんま嫌になるわ。そんでやけがいよ。
自棄買い!これ、食べて。』
(関西弁、間違ってたらすいません
雰囲気で書いてます。)

そう言って、ビニール袋を手渡すと
『じゃーね!』と颯爽と行ってしまった。
私の『あ・・・ありがとうございます。』は
届いたかどうか。

戻って、ビニールをあけてみると
とっても美味しそうな助六弁当。
おばさんお気に入りのお弁当だそう。
それと、一緒に和菓子も入っていた。

おばさんは
私の乳癌をとても心配してくれていて
職場でも、乳癌経験者の方に
話を聞いたり、
『手術はもっと早く出来ないの?』と
やきもきしているとYちゃんから聞いていた。

だけど、一言もその話をせずに
【助六弁当】だけを手渡して
走り去って行きました。

嬉しかったし、美味しかった。
おばさん、ご馳走さまでした。
ありがとうございます。