低レート雀荘の実態 | Le-Chat麻雀エンタメ

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ネット麻雀の競技人口が増え、
それに伴ってネット麻雀からリアルの麻雀へ移行したくなる人が増えているようです


そんないわゆる「リアル麻雀デビュー」や「フリー雀荘デビュー」には、
テンピンやテンゴの雀荘は敬遠され、テンニやテンサンの雀荘が好まれるみたい。まあ不景気だし。
もしくはノーレートとか。
ネトゲの延長と考えるなら、ノーレートでも全然問題なかったりするので。


実際、テンサンとかテンニだけで成り立っているお店は少なくて、
テンゴとテンサンの両レートあって、客が自由に選べるというシステムの店が多い感じがします。

2レート制の店ではほぼ間違いなく低い方のレートは客のレベルが比較して低いので、
なおさらデビューには最適というわけです。


でもそうなると、
「低レート雀荘が初心者ばっかりでつまらなくなるんじゃ?」
「それなりのレベルで打ちたいときはある程度レートを上げなければならなくなるんじゃないの?」
「卓の回りが遅くて慣れてる人はイライラするわ、店側は儲からないわ、でどうしようもなくね?」
などと、低レート雀荘に関するネガティブな想像がたくさん湧いてきます。

実際、いまの低レート雀荘はどうなっているのか。

それを調べるため、
関東圏にある、2レート制で近代麻雀にも大々的に広告を打っているような超有名低レート店に行ってみました。


7卓ほど立っていて、平日の夕方なのにすでに6卓が埋まっていました。
この雀荘には何度か来たことがあり、いつもは高いほうのレートで打ってたのですが
今回は低レートのほうを選択。

この雀荘は、流行りの女性店員などは一切おらず、男だけでガンガン接客していました。
それが店の方針らしい。
タラタラ打ったり接客してくる女性メンバーよりも、サクサク打ってさっさとドリンクを持ってくる男性メンバーの方が100倍マシだと思うので、この方針はアリだと思います。


3分ほど待ったところで卓が立ちました。

対面は学生風で軽くオタクっぽい。
上家は社会人1年目という感じ。
下家は新人メンバー。

まずは同卓者にあいさつ。
低レートだけあって皆きちんと「よろしくおねがいします!」とあいさつします。

個人的には今から金の取り合いをする人によろしくも何もあるかと思うんですが、
それがなんか日本人的なアレっていうかなんていうかよくわかんないですけど、
美学的なものっぽいのでまあいいでしょう。

で、さっそくそのあいさつでやられてしまいました。

上家の社会人1年目の彼が、
「よろしくお願いします!  久しぶりなんで、点数とかあまりよくわからないのでご勘弁をwww」
なんていうの。

そしたら下家のメンバーが、
「あ、あの・・・ボクも今日初出勤なんで、点数計算がまったく・・・・・・・お二人にお願いして大丈夫ですか?」
だって。

初出勤とかそういう問題じゃない気がしたのですが、
ていうかそもそもまったく計算できないって何なんだ、なんでメンバーなんてやってんだ
とか色々思いましたが、
ここはひとまず
「あーはい、点数計算はこっちでやりますので大丈夫です」
と言おうとしたら全く同じことを対面のオタクが答えてくれたのでそれでひとまず終了。

しかしですね。
やはり、来る前に懸念していたような感情がふつふつと湧いてきてしまいましたよ。
「あー、こんな奴らと打つのか・・・・・・」っていう。

ある程度のレートならば、
「よし、カモだな」と思って喜ぶわけですが、低レートなのでいくら勝ったところで大したことない。
ていうかほぼゲーム代とトップ賞で溶けてしまう。
そうなると、
「あー、南入しても場の読めてない和了とかされちゃうんだろうな」
「オーラスで、点数計算できないからわけわかんない和了とかしちゃうんだろうな」
っていう、“楽しく麻雀ができないんじゃないか?”疑惑が湧いてきてしまうわけです。


そしてその懸念はさっそく現実に。

僕の起親でスタートした1半荘目。
親の僕は配牌でマンズが9枚あったのでまずはメンホンへ。
意外と牌の寄りも良かったので、メンホンのシャンテンからメンチンへ移行。
捨牌はもちろんモロバレです。

そんな9巡目、メンチンのイーシャンテンで苦しむ僕の前に、
ドラの7mが切り放たれました。
これを打ったのは下家のメンバー。

これを僕は迷わずポンし、違う形のイーシャンテンに受けなおします。

そして次巡、メンバーからリーチが。
宣言牌は3枚切れの西。手出し。
メンバーなら宣言牌でドラ切れよ、と思いましたが仕方ない。トクしたのは俺だから許す。

その直後、僕は有効牌を引き入れて親倍確定テンパイ。
2巡後、メンバーから出アガリ24000点。
「ロン、24000」
って言ったら、メンバーが
「親満って24000点もありましたっけ?」
とか言うの。

「親満は12000点ですが、この手はチンイツドラ3で8役なので親倍です。親倍なので24000点です。」
と説明してあげると、
「え?ドラ3?    ・・・・・・・うわあ、俺が鳴かしてるんですね、気付かなかった・・・・」
だって。
何なの?

そのあと、メンバーは
「いや、ぼくも両面待ちだったんですけどね」
とリーチ赤1の手をさらす。しかも待ちはメンバーから5枚見え。
すると対面は
「いや、それは仕方ないですよ。リーチしたあとに持ってきちゃ、仕方ない。」
なんていうわけです。

は?何言ってんの?
ほぼ親倍確定(僕の河は明らかにマンズの一色手、字牌は6種枯れている)に赤1のテンパイでゼンツして刺さるのは「仕方ない」で済まされるの?

この対面が本心で言っているならバカだが、
「こいつはカモだから適当におだてておこう」
と思っている可能性も無くはない。もしカモろうとしているならなかなかしたたかな男であると思う。


ちなみに0点は終了なので、東一局0本場で終了。


開始3分でトップですが、何かうれしくない。
満たされないこの感じね。

その後3半荘打ちましたが、
テンサンでプラス4000円くらいでした。

確かに終始あたたかい雰囲気です。
放銃しても「あちゃ~」で済むし、
余計な動作をしないので下手にフリー慣れしているオッサンどもよりよっぽどマナーが良い。

発生も打牌もすべてが綺麗でスマート。

人柄も良い。慣れていないのでタバコを吸わない。というか吸っている隙がない。

そんな感じなので、確かに初心者やフリーデビューには適していると思います。


しかし、闘牌の内容。これだけはまったくのクソ。

具体的なフリー雀荘でのマナーや進行の方法などを身につけることはできると思いますが、
闘牌の内容については学ぶべきところはかなり少ないと思います。

と、場代の比率があまりにも高すぎるので、
ちょっと勝ってるつもりでいても、どんどん金は減ります。余裕で減ります。


ある程度お金に余裕があるなら、
さっさと一つ上のレートにステップアップしたほうが楽しい麻雀が打てる気がします。マナーはアレですが。



問題は、「金は無いがしびれる麻雀が打ちたい」っていう人ですね。
主に麻雀打ちまくってる学生とか。
セットはぬるくてつまらないのでフリー行きたい。でも金はない。っていうね。
良くいますよねこういう人。

こういう人にとっては今の状況はあまり望ましくないんではないでしょうか。

今まではそれなりの勝負ができていたテンサンの卓に初心者が流入。
テンゴにいかないと楽しい勝負ができなくなってきた。

そのためには金がいる。
どうしよう。
そうだ、テンサンの初心者をカモにしよう。

となるわけですが、テンサンで金を貯めるのは相当平均順位を高めなければならないので、
たとえ初心者相手であろうとかなり厳しいものがあります。


個人的には、テンサンの貧乏学生はテンゴのリーマンより数倍キツイ麻雀を打つと思っているので、
それなりに初心者からもえげつない勝利を収めるのでしょう。

しかし僕も経験したように、それで得られるのはすこしのお金と妙な虚しさだけ。

え~と、だったらバイトして金貯めるか・・・
と思っちゃうレベルの虚しさ。


このままだと麻雀好きの学生がフリーに来なくなるんじゃないかと懸念しております。

テンゴのゲーム代を学割で100円引きするくらいの施策が必要なんじゃないかと。
都心は300円前後なのでまだいいですが、
ちょっと東京の都心を離れるだけで、テンゴのゲーム代は400円のところがかなり増えてくるというのが現状なのです。やはりそういった部分で割引などが必要だと思います。


話はずれましたが、結論。

「低レート雀荘は初心者のデビューには非常に適しているが、慣れたらすぐに卒業すべし。
低レートでもがっつり打ちたい学生は、初心者が少ない雀荘を調べるか、初心者を狩りまくることに恍惚をおぼえるように自分のメンタルを変えるしかない」