今日の21時から、「Jin」の裏という大変厳しい状況で放送されている「マルモのおきて」。
一方、金曜23時15分という異色ドラマが多い枠で正統派家族ドラマを貫いている「犬を飼うということ」。
いずれも共通項は「犬」と「家族」。
似たテーマであっても、
狙いの視聴者層が異なってくるので、脚本から作風までまったく異なってます。
「マルモ」にいたっては“犬がしゃべる”という飛び道具まで登場。
あれはあれでアリだと思うし、両方共それなりに面白いと思うんですが、
気になるのが子役。
「マルモ」の子供たちは二人とも小学校1年生の役。
「犬を―」の子供は妹が小学校1年生、兄がおそらく小学校3年生。
この子役たちの演技がね、けっこう違うわけです。
「マルモ」の子役たちは、なんかもう完全に役者になっちゃってんの。
芦田愛菜とか完全に女優魂入っちゃってます。
だけども、本当に「小学1年生」を“演じる”なら、アレは違うんじゃないの?と。
妙にうまくしゃべるより、不自然に表情豊かに笑うより、
少しヘタというかぎこちない位のほうがちょうどいいんじゃないの?と
その点、「犬を―」の子供たちはまあ自然というかね
あー、小学生ってこんなんだよな、という感じなんです。
「マルモ」なんてふざけた展開が多いんだから、
小学生の演技なんて本当に小学生並みでいいわけ。
ちょっと涙ぐむシーンだって、脚本がちゃんと泣けるようになってんだから、
それなりに演技してくれればいいの。
なのに、あれでしょ
ちょっと感動するようなシーンになると、
「ここ泣くとこだよ?ここ感動するところだからね?」
っていう気満々で演技してるのがすごく伝わってきます。
ああ、芦田愛菜のことなんですけど。
「こんな感じでやれば大人は泣くんでしょ」
みたいな。
あれは演技が上手いっていうんでしょうか?
なんか不自然でダメなんですが
弟のほうは、最初は良かったんですが最近はどうもイマイチ。
感化されちゃったんでしょうか。
俳優魂見せなきゃ!!みたいな。
そんなわけで個人的には「犬を飼うということ」のほうが◯です。