農業分野のベンチャー企業「ホト・アグリ」(浜松市北区)が、光の効果で農産物を害虫から守る装置「ホトルイクス」を開発した。これまで害虫駆除に使われていた殺虫機に比べて、騒音がなく、価格が安いのが特長。
ホトルイクスは、害虫が好む紫外線の蛍光灯を囲うように、強力な粘着シートを二枚取り付けた。三百五十平方メートルあたり一台をビニルハウスの支柱に設置することで、害虫を大幅に減らすことができるという。
ホト・アグリは二〇〇五年、光産業創成大学院大学で学ぶ浜松ホトニクス社員の岩井万祐子さんが設立。研究用の農場でサラダ用野菜のベビーリーフを栽培しながら、農家の悩みを解決する製品を開発している。
ヨトウムシやコナガなどの害虫は、幼虫が野菜の柔らかい葉を食べてしまうため、農作物の天敵となっている。一昨年、無農薬で栽培していたベビーリーフの約八割が害虫の被害にあったが、同製品を設置すると虫に食われた農作物は全体の二割に減少した。
サイズの大きい「ホトショック」も同時に開発。ゴルフ場やグラウンドで使用し、農薬散布の量を減らすことができるという。
今後は、太陽光発電で動く製品を開発する予定。社長の岩井さんは、「幅広い分野で使える製品を開発し、販売にも力を入れていきたい」と話している。
ホトルイクスの希望価格は二万四千八百円。ホトショックは一台二万六千二百五十~三万七千八百円。四月二十八日に発売。
農家の店「しんしん」の三方原、袋井、遠州中央の各店舗のほか同社ホームページでも販売する。
出典:中日新聞