時事通信。
年金基金で株価下支え=中国政府が投資解禁
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150823-00000108-jij-cn
【北京時事】中国政府は23日、年金基金の株式投資を解禁すると発表した。
年金資産の30%まで株式に投資することを認めた。下落傾向が続く株価の下支えを狙った措置とみられる。
国営新華社通信によると、2014年末時点の年金基金残高は3兆5600億元(約68兆円)で、これまでは損失が生じないよう、国債など安全な資産での運用に限定していた。株価が急落していた今年6月末、株投資を認める方向で手続きに着手した。
引用終了。
どうやら共同通信も同様の記事。なので省略。
日経は少し違う。
中国、年金基金の株投資を承認 相場下支え狙う
http://www.nikkei.com/article/DGXLASGM23H2Q_T20C15A8FF8000/
【上海=土居倫之】中国国務院(政府)は23日、年金基金に総資産の最大3割まで株式投資を認めるという新しい規則を発表した。中国の株式市場は投資家が個人に偏っている。長期で運用する年金基金の資金を株式市場で増やすことで、動揺が続いている株式相場を下支えし、値動きを安定させる狙いがある。
発表したのは17日付の通知。対象は企業の従業員と政府部門職員、地方住民の年金を運用する基本養老保険基金と呼ばれる年金基金だ。国内の銀行預金、国債、社債のほか株式や株式ファンドなどに投資する。このうち株式関連への投資額の上限を総資産の3割と定めた。株価指数先物への投資はリスクヘッジ(回避)の場合にだけ認める。
政府の重要なインフラ開発プロジェクトに対する投資も容認する。
中国の人力資源社会保障省が7月に発表した「中国社会保険発展年度報告」によると、2014年末の基本養老保険基金の資産残高は約3兆6000億元(約70兆円)だった。全額を運用するわけでないが、単純計算では今後、最大で1兆元前後の資金が株式市場に流入する可能性がある。
今回の決定の背景には、人口の高齢化が進むなかで年金運用の自由度を高めるとともに、乱高下が目立つ株式市場を安定させる狙いがある。日米欧では年金基金などの資金受託を受けた機関投資家が株式市場の売買で多数派を占める。一方、中国では株式市場での売買で個人が6~8割を占め、値動きが安定しない大きな要因とされている。
引用終了
自転車操業ですな…。(*´Д`)
中国の年金積み立て額が少ないとの情報も散見されますので、今回の措置がどこまで効くのか疑問視する声も…。
面白いのが、毎日新聞の報道。
中国:年金基金の株投資解禁
http://mainichi.jp/shimen/news/20150824ddm002030082000c.html
【上海・共同】中国国務院(政府)は23日、年金基金による株式投資を解禁する新たな運用規則を発表した。資産の最大3割までを株式関連商品に投資することを認める。6月中旬以降に急落した株式市場を下支えする意図もあるとみられる。
中国メディアによると、年金基金の資産総額は約3兆5000億元(約67兆円)とされ、約1兆元が市場に流入する可能性がある。
中国では、年金基金による株式投資の解禁が年内にも打ち出されるとの報道がこれまでも出ていた。実際に株式市場に資金が入るのは数カ月後とみられ、短期的な株価上昇につながるかは不明との分析もある。
日本でも、年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)が12%だった運用割合を25%まで引き上げる見直しを行い、株価が上昇する要因の一つになった。
引用終了
日本のことを書いてるところが、何気に偉い。
年金積立を株に投資してる件、これを問題視してるのが苫米地英人さん。
3分動画。
昨年の総選挙前に株が上がった理由を解説。
https://www.youtube.com/watch?v=oWQfzAiifE0
長い解説は、以下の動画。
①
https://www.youtube.com/watch?v=W72txmMYYFk
②
https://www.youtube.com/watch?v=Pp5Lqw8M6Zo
③
https://www.youtube.com/watch?v=pSlaipkuH6I
他に参考として。
PRESIDENTの記事。
少数の素人に年金130兆円を任せる“アベノミクス”
http://president.jp/articles/-/13401
ロイターの記事も。
最近は雇用が安定したり、経済がマイナス要素ばかりと言うわけではないはず。
しかし多角的に見ることも大切。
カラクリが分かってくれば、リフレ派に対する見方も変わってくるというもの。
一本調子の極論をまるっと信じるのは、少し危険でしょう。