母の日ということで。
セーブザチルドレンの毎年の報告。
2015年の結果も出ました。
日本語版のページ、リンクです。
http://www.savechildren.or.jp/scjcms/everyone.php?d=1953
179か国中、日本は去年と同じく32位。
先進7か国では6番目。(7番目は33位の米国)
このランキングについては、去年、日記でごにょごにょ書きました。
セーブザチルドレン 評判
http://ameblo.jp/lcsfelix/entry-11944973217.html
5月に2つ記事を書いて、削除訂正して10月に書き直しています。
振り返りですが、第一印象で
「お母さんに優しい」の指標に各国の経済格差が影響している事を踏まえ、
先進国の上から目線に批判的な記事でありました。
また、意外と「セーブザチルドレン 評判」のワード検索による来訪が続いたので、
自分の中でクォータ制に関する意見修正もあり、記事訂正とした形です。
当時は 「クォーター制」 と間違えて書いてるけどな。(*´Д`)
他に、どこに書いたか忘れた別記事で、
世界男女格差指数(ジェンダーギャップ指数)で日本が104位であることとの対比。
国内に於ける男女格差は随分悪い結果だけど、セーブザチルドレンのように世界各国の相対評価で見ると、32位まで上昇する。
従って(経済的理由が大きいのだが)日本の女性が必ずしも不幸と言うわけでは無い。
あくまで一つの意見ですが、そういう見方もできると結論しました。
その心としては、ジェンダーギャップ指数の評価を単眼的に見て落ち込むのではなく、他の指標も用いて 「日本も案外、捨てたもんじゃないぞ」 と阿Q正伝的な精神勝利法によるプラス思考に浸りたい願望成就を志すものでありました。
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前振りが長くなりました。
ここからは、今年の「お母さんに優しい国」ランキングについて。
デイキャッチで宮台真司さんが解説してくれてます。
私は宮台さんの言論に9割5分共感してるのですが、別の意味で毎度問題を感じています。
この人の話を先に聞くと、
自分で考えることを放棄してしまう。(*´Д`)
という大問題。
先回りして議論してるから、自分で考えた始めた時には論破されてるという…。(むかっ)
「宮台教」の信者にならないように抵抗は試みてるんだけど、大体正しいんだよなぁ。
中国政府の非道ぶりについては、宮台さんももう少し突っ込んだらどうなのよ、と思う事もあるけど、宮台さんがそこにあまり触れない理由も分かってきたわけで、大枠としては筋が通っていると認めざるを得ない。
(まるっと賛成できるかは別として)
そういうわけで、セーブザチルドレンのランキングに対する今年の宮台さんの解説と、去年の自分の感想の突き合わせは、私の中では、それなりに意味があります。
どれくらい相違があるか、非常に、興味深く拝聴させていただきました。
動画ッ!
ランキングに対する宮台さんの解説は、日記冒頭にリンクを貼ったセーブザチルドレンのHPも参照しながら聞くと分かり易いです。
「お母さんい優しい国」ランキングの5つの指標。
1、妊産婦死亡の生涯リスク
2、5歳未満児の死亡率
3、公教育の在籍年数
4、国民1人あたりの所得
5、女性議員の割合
4番について、経済格差でのランク付けには、宮台さんも引っかかってたのですね。
なんかちょっと、心が通い合ってしまったみたいで困惑します。
5番目は、やっぱり重要ですよね。
ここの大切さを確認する前に、もっと重要な事に触れます。
今年はセーブザチルドレンが別のメッセージを出しているとのこと。それが…
子供の貧困問題。
これは、かなり深刻。
日本国内で1歳未満の乳幼児の死亡可能性が…収入の格差で最大7.5倍の開きがあること。
子供に罪は、ないんだけど…。
わりとショッキングな数値で、前置きに書いたポジティブシンキングが崩壊してしまいます。
たとえばクォータ制については 「結果の平等を求めるのか」 と異論がつくことがあります。
しかし、乳幼児の死亡問題についてはどうでしょう。
これは結果の平等? 私には機会の平等が失われているように思えますが…。
男性的強者の理論で世の中を回し過ぎると、こういうことになります。
だから、女性議員の一定比率が求められる。
よって、クォータ制のように 「下駄をはかせる」 政策にも妥当性がある。
この理屈付けは、いちおう成り立ちます。
もちろん、これには反論があって当然だし(男性議員で対処できる、等)、私もこの理屈だけで女性議員をゴリ押しするのは、少し材料不足とも思います。
しかし、世の中の現象として見た場合、セーブザチルドレンの提言は、さほど的外れでないでしょう。
お母さんに優しい国ランキングが上がることで、解決できる問題も多いのではないでしょうか。