我が軍と八紘一宇と侵略戦争 | ふぇりっくす日記

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安倍総理の 「我が軍」 発言。

三原じゅん子さんの 「八紘一宇」 発言。

戦後70年談話 第2回会合 「侵略」 表現に賛否。


いろいろな声が。(*´Д`)



「我が軍」について朝日新聞の記事。


安倍首相、自衛隊を「我が軍」 参院予算委で述べる

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150323-00000038-asahi-pol


安倍晋三首相は20日の参院予算委員会で、自衛隊と他国との訓練について説明する中で、自衛隊を「我が軍」と述べた。政府の公式見解では、自衛隊を「通常の観念で考えられる軍隊とは異なる」としている。

 維新の党の真山勇一氏が訓練の目的を尋ねたのに対し、首相は「我が軍の透明性を上げていくことにおいては、大きな成果を上げている」と語り、直後は「自衛隊は規律がしっかりしている、ということが多くの国々によく理解されているのではないか」と続けた。

 憲法9条は「陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない」と定める。2006年の第1次安倍内閣の答弁書で「自衛隊は我が国を防衛するための必要最小限度の実力組織で、『陸海空軍その他の戦力』には当たらない」とした。一方、自民党が12年に発表した憲法改正草案には「国防軍」の創設が盛り込まれている。


引用終わり。



まぁ 憲法や法律の建前論はとても大事なんですけどね…。(汗)


その意味で、今日あたり報道されてた民主党の細野豪志議員や、維新の松野頼久議員の声は妥当です。


しかしまぁ 安全保障の現実を考えれば…。

「我が軍」に噛みつく態度が、小姑みたいな印象を与えることも否めません。


以前、荻上チキさんが地域の住民投票関連の話題で学校の子供にクーラーを与えるか否かについて、産経が「与えるべき」と言ったことに驚いて 「産経は頑固オヤジのイメージだったのに意外」 とのたまっていました。(私も激しく同意)


産経が頑固オヤジで、朝日が小姑。


自分の中では、このイメージで確定しつつあります。




少し真面目に書くと、国際政治学者の三浦瑠璃さんは、集団的自衛権に関しては3つの領域で物事が進行しているの認識が大切と説いています。


1、安全保障の領域

2、憲法解釈と立憲主義の領域

3、感情的化学反応の領域


集団的自衛権論争の本質 (三浦瑠璃さんの山猫日記)

http://lullymiura.hatenadiary.jp/entry/2014/06/15/180900


ですので、「憲法や法律はともかく現実の安全保障論が大事だ」 は、それはそうだと思うのだけど、2の話が1にすり替わる事で、話が噛み合わないと言えば噛み合わない。


噛み合わないだけで、良いも悪いもないんでしょうけど。(*´Д`)



まぁ 朝日の記事のツイートを見ると、

「やはり安倍の本音が」 という左側の声と

「言葉狩りより安全保障だろ」 という右側の声が散見されるわけで、

「噛み合ってない」が確認できるわけであります。




【追記


菅氏「自衛隊も軍隊の一つ」 首相の我が軍発言巡り

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150325-00000026-asahi-pol


菅さんが 「国際法基準では軍隊だからオッケー」 と言っちゃいましたが…。




「我が軍」を不適切を認めず答えるには、これしか返し方が無かったのかもしれないけど、

ちょっと筋が悪いかな…と感じます。 いきなり国際法の話をされましても…。


だから安倍政権の安全保障政策が良い悪い という話ではなくて、

「政治家と言葉、メディアの追及」 について、我々は観察してるんだと思います。 】


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三原じゅん子さんの発行一宇。

週刊誌スルーのようで、沈静化…かな。


ネットでは、こんな意見も。


今、あらためて『八紘一宇』を問う

http://hrp-newsfile.jp/2015/2104/


幸福の科学かよ。(*´Д`)



八紘一宇のもとの意味については、各所と同じなので置きます。

(私個人は、この意味どおりポジティブに解されるようになれば、それは良いことだと思います)



しかし、侵略戦争を肯定する気は無いとする三原さんの意見がステレオタイプの意見として、思いっきり戦時中の大日本帝国の理屈に賛同しています。


大川氏の謎談話まで出てきてるし。(*´Д`)


チャンネル桜といい、なんでこうなるんすかね…。



当時の方が理想に殉じたという見解であれば、それは当然だと思うし、慰霊や敬意の念は大切だと思うんですけど…。


現代の政治もその価値観でオッケーみたいな誤解を与える発言は、確実にマズイでしょう。





ハフィントンポストの記事も。


『八紘一宇』発言に鈍感であってはならないと思う

http://www.huffingtonpost.jp/seaskywind/politicians-speech_b_6920670.html?utm_hp_ref=tw


この記事の主旨、懸念については、ある程度同意です。


もっとも私個人は、日本書紀から歴史勉強や古典教養的に八紘一宇の本来の意味を振り返ることは、決して悪くないと思うのだけど…。


次世代の党が名古屋の新標語にしようと先走ったり、そういうのを見ると…やはり誤用しかされないかな、とも感じます。


結局、右翼チックな人が暴走して、国家観や憲法観の押しつけの道具になる気もするのです。



もっと穏やかに日本を取り戻せばいいのにね…。



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「侵略」明記に賛否両論=70年談話の有識者会議—第2回議事録

http://jp.wsj.com/articles/JJ11112704461025983675317243149852236596508


政府は23日、安倍晋三首相が今夏に発表する戦後70年談話に関する有識者会議「21世紀構想懇談会」の第2回会合(13日開催)の議事要旨を公表した。過去の大戦への反省をめぐり、「侵略」の表現を談話に明記するかどうかについて賛否両論の意見が出された。


 議事要旨は発言者を特定しない形で公表された。それによると、侵略の明記を求めたメンバーは「過去の日本が中国に対して行ったことは国際法から見ても侵略だ。侵略という言葉を用いないことで、どのような誤認が生じるか考えなければならない」と指摘した。


 これに対し、別のメンバーは「満州事変は侵略と言われても仕方のない勢力拡張だった」との見解を示しながらも、「侵略の定義は定まっておらず、侵略という言葉を使用することは問題性を帯びてしまう」と主張し、明記には反対した。


 また、「現在の価値観で『あの戦争は侵略だった』と断定することが良いことかどうか疑問に思う」と、侵略の認定自体への反対論もあった。結局、この日は討議だけで、意見の集約は行われなかった。


 座長の西室泰三日本郵政社長はかねて、談話に盛り込む具体的な文言については首相の判断に委ねる姿勢を示している。 

[時事通信社]



引用終わり。

ほぼ同様の内容で、読売、朝日、毎日等も報じています。


次世代の党みたいに、村山談話に噛みついてるのはキモチワルイですが、上の記事の様な議論は良いことだと思います。


個人的に、

現代の価値観はきちんと示す、もしくは(ロシア等への)外交的配慮で少しぼやかす、その一方で過去のことは、当時の時代背景や国のために戦った方に敬意を失わない形で話す。

これが出来れば理想だと思います。


仮に「あれは侵略でなかった、自衛だ」 だけで済ませてしまうと、現代の軍国主義国家が 「あ、その理屈はオッケーなのね」 となりかねず、それは日本にとって自殺行為と言えます。


その自殺行為を「愛国を装って」させようとしてる連中がいるので、本当に勘弁してほしい。