木更津から勝浦まで、あまり寄り道をせずに走れば60km+αといったところ。
たったそれだけの距離じゃ俺の気持ちと身体が納得しねぇぜ!とH氏が計画の段階から主張するので、K氏のソフトクリーム食べましょうよ提案に合わせ、片倉ダムの奥の方にある風鈴堂まで脚を伸ばすことにした。
途中、倉庫地帯というか町外れの工場地帯とでもいうようなところを抜けていく。
「どんなところを走るんだろう?」はポジティブ・ネガティブどちらの感情にもフィットする文言だけれど、この時はなんだかネガティブな方向に振れていた。
疲れからかなぁ・・・
ほんの10km程度の区間でまたもや500mlの水分を消費してしまい、たまらずコンビニでストップ。
漕ぎ出した途端に風鈴堂に到着したのにはちょっと拍子抜けした。
プリンを食べてもみたかったが、ここはやはり当初の提案通りソフトクリームを食す。
北海道のまるで冷えた柔らかいバターじゃないかと思うような濃厚なソフトとは違い比較的サッパリとした味で、疲れで重たくなった気分には心地よい味だった。
気がつけばもう15時。
先を急がねば・・・とは思うが、とてつもなく気が重い。
自転車こぐのが面倒くさい。
サイクリング中にそう感じることはあまりないのだけれど、この時ばかりは本当に面倒くさかった。
とはいえ漕がなければ目的地に着かないのだけれど。
片倉ダムから亀山湖へ抜け前進。
普段のサイクリングでは、湖にせよ海岸線にせよ決して近くにはないこともあり、
亀山湖を抜けていく際に見た風景は、建物の日本らしさも相まって心奪われるものがあった。
亀山湖を越えると勝浦まであとわずか。
陽の傾きを感じるようになり、時間も気になりだし、クランクを回す脚にも力が入る。
勝浦まであとわずかというところで、スクーターが大量に駐められているところの横を抜けた。
国際武道大学のようだ。
通り過ぎた途端、そのスクーター達がビ〜ン!ビ〜ン!と甲高いエギゾーストノートをまき散らしながら僕を追い越して行き始めた。
ぶっちゃけ五月蠅い。
なんでこんなにスクーターだらけなんだろう?と話すと、
販売元が大学OBなんじゃないですか?とK氏。
ようやく勝浦の市街地に入る。
信号でちぎれた仲間を待っていると、目の前にスクーターのお巡りさん。
4人そろったところで、「道はわかりましたか?」と。
どうやら僕らと遭遇する前に他のサイクリストがお巡りさんに道を聞いたようだ。
人違いとはいえ、そうやって気にかけてくれていたのが嬉しい。
さぁ、宿はもうすぐ!というところで目の前に現れたのは、宿に続くとんでもない激坂だった!
距離こそないが、平均・最大斜度ともにエグそうな坂だ。
気合い十分に登るH氏。
アウターのまま登り始めてしまい、結局そのまま踏ん張り続けたK氏。
坂を見た途端にインナーに切り替え、計算高く(?)登った僕。
みんなが登り始めた様子を見て、「だめだこりゃ」とバイクを降りたY氏。
4人4様のサイクリング1日目は、こうして終了したのだった。
宿は2LDKのリゾートマンション。
部屋に入ると、もうそこでのんびりしたかったのは、居心地の良さからか、それとも疲れからだったのか・・・。


