長年の使用のせいからなのか慣れからなのか、ECHOのブレーキレバーにカチッとした剛性感が感じられないようになり、効きも甘くなったような気がしていました。
ネット情報でECHOのブレーキにシマノのマスターを合わせると良いという記事を見つけたのでSLXのマスターシリンダーへ交換しました。
結果、前後ともブレーキの利きが劇的に向上しました。
ECHOのマスターシリンダー径に比べてシマノのシリンダー径が小さいことが原因だと思いますが、今までのブレーキの効きが冗談に思えるほどの激変ぶりです。
油圧リムブレーキの効く状態とはこれほどのものかと感じました。
しかし、副作用もあってシリンダー径が小さくなったことからブレーキレバーのストロークが大きくなったことと、レバーのタッチがフニャフニャで握り込めばグリップまで付くほどになりました。
レバーのストロークはブレーキシューのセッティングでクリアランスを詰めれば問題ないのですが、レバーのタッチはマスターシリンダー径とキャリパーピストン径の関係からなので強力な制動力とのトレードオフとなります。
ただ、そんなブレーキのタッチはどうでもいいと思えるほどの効きの良さで、ダニエルでリアの掛かりが浅くてズリ落ちそうな場面でもブレーキが滑らず粘れるようになりました。
フロントのディスクキャリパーも同様に効きが向上しました。
こちらはディスクブレーキなのでリアのリムブレーキに比べてもう少ししっかりしたタッチですが柔らかくなりました。
変えてみて、どうして最初からこのシリンダー径のマスターじゃないのかと思うほどの組み合わせです。
制動力とタッチとレバーからのフィードバックをバランスさせた設計なのかもしれませんが、トライアルバイクでは絶対的な制動力の方が正義だと思いました。
ブレーキの効きに不満がある人はお試しあれ。
ちなみにECHOのブレーキには前後で種類の違うブレーキホースが使われていましたが、そのどちらもシマノのブレーキホースよりも外形がわずかに大きかったので、シマノのマスターシリンダーを使う場合はシマノのブレーキホースを使うようにした方がいいでしょう。
径の大きなホースを無理に使うとオリーブが上手く絞められずにマスターのネジ山を潰してしまうからです。
まあ、私はそれで一つマスターを潰したので間違いないです。
キャリパー側はキャリパーのメーカーに合ったフィッティングパーツを使えばいいと思います。