前回の記事の続き、SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8の“エラー99”を回避して完全駆動させるためにボディを手に入れました。
このレンズは1988年に発売されたものなので、単純に近い年代に発売されたボディを手に入れようと考えました。
最初に目を付けたのはEOS 100 QD。
このカメラは1991年の発売で背面にサブ電子ダイアルを備えているので操作性は今どきのEOSと変わりません。
古いEOSには“シャッターダンパーのモルトのベタ付き”という持病がありますが、それの対策後のボディでヤフオクでも比較的安心して手を出せそうですし、相場も安いです。
ただ、レンズ発売から3年後のボディなのでもしかしたら“エラー99”が出てしまうかもしれません。
そこでもう少し古いボディを探すことにしました。
次に目を付けたのがレンズ発売から1年後の1989年発売のEOS 630 QDです。
EOS 100 QDと比べると背面のサブ電子ダイヤルが搭載されていないので、普段使っているEOSと操作感が大きく違いますが、レンズ発売の1年後のボディなら最大の懸案事項の“エラー99”の問題は回避できるだろうと考えました。
この年代のEOSは先に書いた“シャッターダンパーのモルトのベタ付き”の症状があるのですが、アルコールでふき取ることで対処できるという情報もあったので手に入れることにしました。
“エラー99”が出ないとも限らないしシャッターモルトの問題があるので、ダメだったときにダメージが少ないように、ヤフオクで程度のよさそうなものを出来るだけ安く落札するようにしました。
そうして手に入れたのが上の画像のボディで、1,000円 + 送料で落札しました。
ボディにはほとんど傷はなくとても状態の良いモノでした。
シャッター幕には溶解したモルトが僅かに付着していますが、シャッターを切っても特に問題はないようなのでそのまま使用しています。
背面にサブ電子ダイアルが無く、軍艦部の液晶にもファインダー内の表示にも、露出のバーグラフが無いので露出の過多が一目瞭然とはいきませんが、操作性も含めて慣れてしまえば特に問題にはならなさそうです。
ファインダーは大きく見やすく、シャッター音は大きめですがEOS 55と比べて歯切れのよい気持ちいい音がします。
オートフォーカスはコントラストの低い場所では迷いがちですが、合うときはEOS 55より力強く合焦は早いです。
この頃のEOSにはバッテリーパックや縦位置グリップがないので、単三電池(エネループ)が使えないために高価な2CR5を使うしかなことと、ファインダーは大きくて見やすいのですが、フォーカシングスクリーンのせいかピントの山がつかみにくいので、マニュアルフォーカスがとてもやりづらいことが不満です。
とはいえ、当初の目的であったレンズの完全駆動は果たせたので、EOS 55より造りの良いこのボディをしばらくはメイン機として使っていこうと思っています。