
【EOS kiss x6i + EF50 f1.8】
SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8のお話です
SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8のお話です
24mmの画角のレンズはEF24-85mm f4.5-5.6で持っているのですが、山に登ったときなど星景写真を撮るのに広角の単焦点が欲しいと思っていました。
いつものようにヤフオクをあさっていたら程度の良さそうな安い24mmの単焦点が見つかりました。
それが今回の主役であるSIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8です。
このレンズ調べると1988年に発売されたものだそうで、最近のEOSでは絞りを絞ってシャッターを半押しすると〝エラー99〟が表示されてシャッターが切れなくなるようです。
ただ、私が使用するのは1995年発売のEOS55で、最新とは程遠いフィルム機なので多分大丈夫だろうと高を括って入札、首尾良く3000円で入手しました。
しかし、届いたレンズをEOS55の装着して絞りを絞ってシャッターを切ろうとするとまんまと〝エラー99〟が表示されてしまいました。
2001年発売のEOS-1Dや2002年発売のEOS D60では正常に作動するようなので単に年式の問題だけでは無いようですが、とにかく私の所有するボディでは絞り開放以外では撮影できないことが分かりました。
それでも、と。
とりあえず開放での写りを確認してみようとEOS55に取り付けて何枚か撮影してみました。
ここまでが遡って夏、8月の話でした。
それっきり撮りきれずにすっかりカメラの中で放置されていたフィルムですが、10月の紅葉の時期を経てようやく撮りきったフィルムを現像に出したのが11月の話。
そして、仕上がったフィルムを見て想像以上に良く写っていることに驚くのでした。

【Velvia100 EOS55 + SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8】
絞り開放での撮影なので全体にソフトなのですが、ピントを合わせたところにしっかり芯がありそこからアウトフォーカス部分へは単焦点らしいなめらかなボケに変わります。
それより驚いたのがこってりとした色乗りの良さ。
Velvia100に斜陽での撮影なので派手な発色になっていると思うのですが、同じ構図でEF24-85で撮り比べたものと比較するとSIGMA SUPER-WIDEⅡの方がこってりしっかり色が乗っていました。
「ちょっと色付けすぎじゃないの?」と言われるくらいの色乗りですが、出来るだけ原版に近づくように調整しています。

【Velvia100 EOS55 + SIGMA SUPER-WIDEⅡ 24mm f2.8】
逆光性能は悪いということなので試してみました。
日の出や夕日の撮影には使えませんが、ゴースト、フレアも演出として見ると雰囲気があって、これすらいい感じに思えます。
特にコテコテ、ギトギトが好きな訳じゃありませんが、夏の夕暮れの名残惜しく沈んでいく夕日の空気感が伝わって来ます。
〝エラー99〟が出たことでヤフオクで〝ハズレ〟を引いてしまったなと思い諦めていましたが、撮影の結果を見てこのレンズを気に入ってしまいました。
なんとか絞りを正常に作動させられないかと色々調べてみると、メーカーでの修理や個人で改造している人が居るようでしたが、メーカーでは交換部品の欠品で修理が終了しているようですし、中途半端に古いオートフォーカスレンズなので詳しい情報もなくレンズ単体ではどうしようもないようです。
しかし、せっかく手に入れたこのレンズを活かしたいと思ったので、このレンズが正常に作動する年代のボディを手にれることにしました。

【EOS kiss x6i + EF50 f1.8】
次回はボディ入手編です
次回はボディ入手編です