せっかくトライアルバイクが2台手元にあるのでポジションを比べてみました。
とても乗りやすく感じるECHOのバイクと私のバイクとの違いを比べることで、理想のセッティングへのヒントを掴めたらと思ってのことです。
前後ホイールのセンターとBBとハンドルのグリップエンドにマーキングをして線で繋ぎます。
ECHO
BECAUSE
2台のポジションをリアホイールのセンターを基準にして重ねたものです。
この図からホイールベースはBECAUSEの方が少し長く、BBの位置はECHOの方が高くて後ろにあることが解ります。
ECHOに乗るとフロントがポンポンと上がるのはBECAUSEよりも短いホイールベースのうえ、さらに後ろ寄りにBBがあるためということになります。
BBからグリップエンドに伸びるラインはほぼ並行でECHOの方がやや短いためにさらにフロントが上がりやすいような位置関係になっています。
BBからグリップエンドへ伸びるラインに注目するとほぼ同じ角度で伸びていて、ほんの少しBECAUSEの方が高くて遠いことが解ります。
この結果を見てとても驚きました。
実際に2台を乗り比べてみるとECHOの方がハンドル位置が高くて遠く、BECAUSEの方は低くて近く感じていたからです。
ECHOの方が懐に余裕があり動きやすく感じていましたが、この結果を見るとBECAUSEのハンドル幅72cmに対し、ECHOのハンドル幅74cmでこの2cmの差とグリップの角度がハンドル周りのポジションを快適に感じる原因になっているのかもしれません。
ということは気になっているECHOに付いているハンドルを取り付けてもグリップエンドの位置はさらに遠く高くなってしまいます。
じゃあBBとグリップエンドの相対的な位置関係を同じにしようとするとどうすればいいかというと、同じハンドルバーを使う前提だと、ステムを130×30あたりでちょうど良くなるんじゃないかと思います。
・・・が、
実際そんな簡単な話なんでしょうか。
今回勉強になったことは、実際の位置関係と乗った感覚とでは大きく違いがあるということが分かりました。
ということは、”もっと遠く”や”もっと近く”高く、低く”など直感を頼りにポジション変更をしても、狙った方向と全く逆のセッティングをしてしまう可能性があるということです。
ベテランライダーはこれに当てはまるとは思いませんが、少なくとも私は直感を頼りに理想のポジションにたどり着くのは困難なことのようです。