三日前に一日中雨が降り続き、その後春の陽気、夜の冷え込みが続いたので、雪がカチカチに凍ってしまっています。
気温の上昇で雪が緩むタイミングに合わせて9時50分に標高700m地点から登り始めました。
この時点では雪面はクラストしていてスノーシューが沈み込むことなく良く効いています。
登り始めは体が慣れるまでペースを上げずにゆっくりと息を整えながら登ります。
標高約1730mの谷の源頭まで休憩を入れずに一気に登りました。
標高差約1030mを3時間で登ったのでかなり良いペース。
大体私の夏山登山と同じペースで、それだけ雪が歩きやすかったということです。
ラッセルならこの倍の時間と体力が必要でしょう。
稜線上で記念撮影をして、パンを食べ暫く休憩してから、14時頃白谷に滑り込みました。
雪は狙った通り丁度良く緩んでいて滑りやすいコーンスノー。
スプレーを上げながら気持ちの良いターンが切れます、谷の日陰になるところには所々吹き溜まったパウダーが残っていたりと、最近の気象条件を思えばかなり良い状態で滑れたんじゃないかと思います。
谷の中間部分は激しいデブリの塊が流れ込んでいましたが、こちらも程良く緩んでいたことと、上手く避ければ滑りを楽しめるスペースが残されている状態だったので、思ったよりも楽に滑れました。
普段冬山には一人で入りません、ましてや冬山の谷を滑る危険なバックカントリーですから、登り始めから滑り込むまでずっと気を張っていました。
周りをよく見て、耳を傾け違和感が無いか自然を観察します、頼れるのは自分の判断だけ、久しぶりに楽しい冒険が味わえました。