模倣はどこまで許されるのか | アドルイ牡丹のブログ

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堺市でデザイン、イラスト制作しています。

最近、世の中を賑わせている佐野研二郎さんのパクリ問題について。
世の中の意見は厳しいもので、彼の今後は深刻なものだと思います。
危機管理として、佐野研二郎さんほどの方にもなれば
「似ているものはないだろうか?」と
アシスタントに探させるくらいの事はしなきゃいけなかったと思います。

私の思う、デザイナーが一番してはいけない事は
「お客様に恥をかかせる事」です。
お金を払ったお客様が仕上がったデザインで恥をかくような事は
裏切り行為であり、絶対にあってはならない事です。

でも、「◯◯社のようなデザインを希望しています」というようなご依頼や
「このイラストと同じにして下さい」と堂々と言われる方もいらっしゃいます。
それをそのまま鵜呑みにしていたら、お客様が恥をかく事になりかねません。
だから私は、いったん著作権の事や、モラルとしての事を説明して、

「似ているけど、御社らしさを入れましょう!」とテイストは取り入れて、
元よりもお客様らしいものを作るように心がけています。

“お客様らしさ”が入る事で、例え似たデザインがあったとしても
由来が分かる事で全然違うものだと思えるようになるものです。
そして何より、お客様の愛着に繋がります。

せっかく縁あってデザインする事になったのであれば
いつまでもお客様に愛される物づくりをしていきたいと思います。