咬爪症が治ったというかなんというか | 飯塚玲児のNew Lazy Days

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紀行作家、郷土料理写真家の温泉と旨飯とうつの日々をつれづれに……

なくて七癖、というが、僕は手指の爪を噛む癖が物心ついた時からあり、大人になってもこれが止められずにいた。これを「咬爪症(こうそうしょう)」というらしい。

 

子供の頃は「みっともないから止めなさい」などと叱られてばかりだったが、この歳になると文句を言う方もいないので、依然として両手の爪を噛んでしまっていた。

 

理由はストレスなど心理的なものに起因するところが多いようだが、僕は小学3年生までは自閉症だった(誰も信じないだろう・笑)し、子供の時からずっと止めることもできないまま、昨年まで普通に爪を噛みつつ生活していた。

 

爪を噛む癖のリスクとして、爪から細菌が口に入り、感染症になる、というものが最もわかりやすいもののようである。が、そのようなことになった記憶は今までまったくない。

 

そして肝心なのはこの先。

なんと、昨年の何時ごろからかは記憶がないが、まったく爪を噛まなくなったのである。

 

これで何かいいことがあったかと言うと、まったくそんなことはなくて、ただ、爪切りをあちこちに用意しておくようになったくらい。仕事机はもちろん、リビングやベッドサイドまで、いろいろな爪切りが転がっている。

 

中でも一番愛用しているのは、下の写真の実に普通な爪切りである。

 

 

他にもニッパー型のタイプや、巻き爪の人に向いているというミニハサミ型のものなどを使ってみたが、やはり普通のものが結局合っているようだ。

 

ただし、切れ味は非常に大事で、大きさもあまり小さいのは不便である。今では取材にも爪切りを持ち歩くし、車の中にも忍ばせてある。

 

だからどうしたの? と言われても、50年以上の癖だったものがいきなり治った(?)ので、驚いているということでしかない。

 

それまでの人生と昨年あたりに起こった出来事で違いがあるか? と言われたら、やっぱり裁判だと思うのだが、そのようにストレスに塗れる生活を続けていて、爪を噛む癖が治るとは思えないのだが。

 

まあ、自分ではあまりみっともないとは思っていなかったけれど、爪切りで爪を切るようになって、これはいい気分転換にはなるな、というのが率直な感想である。

 

というわけで、深爪しないように気をつけながら、先ほど手指の爪を切り終えて、このブログを書いているところ。

 

今朝は諸般の事情で6時過ぎに起こされたので、このブログを書いたら眠くなってしまいそうだ。そうしたら、足の爪も切ることにしよう。

とにかく今寝てしまったら、夜にはまったく眠れず、恐ろしいことが待っている気がする。意地でも目を覚ましておこうと思う。