多重人格とは、複数の人格が統一せずバラバラの状態で存在する事です。
この場合の複数の人格とは、活動理念の事です。
これまで述べた様に、活動理念は13種類しか存在しません。
従って、多重人格は何があっても13以上はできません。
もし13以上の人格が存在する人がいるとしたら、それは幻です。
つまり、どれか一つの人格が2つ以上の働きをしている様に見えるという事です。
ただし、統制秩序の高い魂力の強い魂に限り、多重人格の中に統制秩序主導型でありながらその傘下に吸神性創造秩序を備えている人格と、放出秩序を備えている人格という風に、傘下の人格を変える事で、同じ子供っぽい人格でも差を出す事ができる人もあります。
そうすると、人格は無尽蔵に増やす事ができます。
初めに一つ言っておきますと、多重人格自体は異常でも何でもなく一つの個性です。
多重人格を作る人の魂的根源性質と中枢秩序を以下に示します。
福性従属秩序と愛他性挑戦秩序が極めて低く、吸収秩序と愛他性犠牲秩序が極めて高い。
つまり、尽性と男性性が極めて強い魂です。
多重人格は、幼い頃の虐待が原因で起こると言われています。
実はこれは違うのです。
私は過去世、様々な星を旅してきましたし、現世では色々な星とチャネリングをしてきました。
この経験を基にして断言しておきますと、多重人格は魂的性格の生み出したものであり、断じて虐待の結果でも異常な状態でもありません。
しかし、殆どの場合、多重人格の人は親からの虐待や学校での苛めを受けています。
実は虐待や苛めが多重人格の根本原因なのではなく、多重人格を持つ魂は地球の「愛排斥システム」の攻撃を極めて受け易い性格を有しているが故に、かなり高い確率で虐待や苛めを受けるという事に過ぎないのです。
地球の「愛排斥システム」は宇宙史上最も愚かで、卑劣で、残虐で、極めて完璧に近いシステムです。
私は常に地球は宇宙で最も不幸な星だと言っていますが、それでは不幸を抱えている星が地球だけかというと、そんな事は全くありません。
地球の様な凄惨な虐待や苛めは殆ど有りませんが、組織ぐるみの犯罪や集団同士の戦争の珍しくない星は結構あります。
数は少ないですが、宇宙戦争ばかりやっている星もあります。
しかし、これらの星と地球とでは、犯罪や戦争の様式が全く異なります。
地球以外の星では、問題を起こすグループを創造秩序主導型が皆の魂を受け入れる事で絶対の信頼関係で纏め上げ、そのグループで統制秩序主導型等の指導魂がサブリーダー役を務めて、犠牲秩序主導型等の学習魂を傘下に引き込みます。
ただしその愛に何らかの歪みがあるか、統制秩序が正しく機能していない為、そのグループが他に迷惑をかける事になる訳です。
例え死刑にされたり戦争で死んでも、魂の底から信頼している大切な者の為に命を捧げたという充足感の為、笑って死んでいく事が殆どです。
このタイプは地球にはない厄介さはありますが、歪んでいるとはいえその組織には魂に力があるので、統制秩序を高め思いやりを持つ様に上手に指導できれば解決は左程難しくありません。
宇宙で問題がある星を回っている更正役の魂達は、基本的にこの能力が優れた魂ばかりです。
従って、更正役の魂達が余りにも状況の違い過ぎるこの地球に来ても、地球特有の秩序の歪みに対応できずこれまでことごとく失敗してきたのです。
地球は肉体的物理的ルールを絶対神と崇め、それで精神や魂を理不尽に縛り付けます。
従って、人々の魂には力が無く、魂の底からの真の信頼関係も無く、本質的には魂達はバラバラです。
これは全く魂の統制の取れていない状態なので、魂力が無い為の統制秩序の欠落を解決する為に時間が必要等の問題こそあれ、優れた創造秩序主導型ならば解決は左程難しくありません。
魂が受け入れられない愛に飢えている魂ほど、愛を欲する為、全抱擁の愛で全てを纏め上げる事が使命の創造秩序主導型が魂を丸ごと受け入れれば、上記の例より簡単に解決できます。
心が一つになってさえいれば、優れた指導魂ならば魂力の鍛錬は時間さえかければ比較的容易に行えるものです。
実は地球以外の星でも、ルールで理不尽に魂を縛る様な地球に類似した問題を抱えている星はあったのですが、問題を起こすグループに信頼関係が無かったので更正役の魂達があっさり解決してしまいました。
しかし、地球はこれまで誰も解決できませんでした。
それは地球が「愛排斥システム」を備えていたからです。
これまで述べてきた通り、「愛排斥システム」とは、創造秩序排斥システムです。
ただし、これまで地球には模倣性創造秩序が殆ど無かった為、攻撃対象は吸神性創造秩序に限られています。
吸神性創造秩序主導型は勿論、吸神性創造秩序の高い魂も攻撃対象になります。
その中でも、魂に力がついてしまうと叩き潰すのが容易ではなくなる為、吸神性創造秩序主導型を目指している発展途上の魂が最も攻撃を受ける事になります。
しかし、攻撃性を司る排他秩序が高いと、攻撃する事でチャネリングによる呪い等で強烈な反撃を受ける危険性が高いので、排他秩序が高いと攻撃を受け難いです。
実は多重人格の魂は確実に吸神性創造秩序主導型を目指し、しかも排他秩序は極めて低いのです。
福性従属秩序が極めて低く、吸収秩序と愛他性犠牲秩序が極めて高いという事は、現状のルールに縛られず、人々の心の温かさを吸収して自分を顧みずに他に尽くすタイプです。
愛を吸収した上で人に尽くそうとする場合、吸収した精神や魂の温かさを財産に皆を受け入れ癒す生き方を目指しますから、必ず吸神性創造秩序主導型を目指す事になります。
しかも、多重人格の魂は愛他性挑戦秩序は極めて低いですから、絶対に排他秩序は高くなりません。
排他秩序は他に対する正義感を伴った攻撃性です。
「自他が本質的に一体である事と真の悟り」で述べた様に、他を攻撃すると必ず自分に返ってくるものであり、それをもろともせずに正義の為に攻撃性を発揮するというのは、相当の挑戦的意識が無ければできる事ではありません。
魂が生育するプロセスでの影響もありますが、ほぼ100%魂創造時の愛他性挑戦秩序と排他秩序の成長速度は比例し、また愛他性挑戦秩序が低いと排他秩序の成長はすぐに頭打ちになってしまいます。
魂の成長期を過ぎれば、中枢秩序としての愛他性挑戦秩序の高低と排他秩序の高低は比例すると言ってほぼ間違いありません。
多重人格の魂は地球の「愛排斥システム」の攻撃を極めて受け易いので、統計的に見て多重人格の人は圧倒的に苛めや虐待を受けているケースが多く、それが地球の「多重人格の原因は虐待である」という間違った考えに結びついたのです。
地球の「愛排斥システム」は過酷です。
その攻撃対象になる条件を満たしていれば、他人だろうが肉親だろうが関係ありません。
魂が「愛排斥システム」に毒されている程度によって対象への攻撃の強弱は異なり、その程度が甚だしい場合簡単に人殺しも行います。
「愛排斥システム」は地球の魂達の力が向上してきたためにその力は大分低下してきてはいますが、まだ生きているシステムであり、今現在その犠牲になりトラウマを抱えている人がいるのは勿論、これからも数は少なくなっていくとはいえその犠牲になる人は出てくるでしょう。
「愛排斥システム」の息の根を止める事が第一ですが、それにはまだ時間がかかる以上、その対策を打ち立てておかねばなりません。
まず、地球上の全ての魂達が「愛排斥システム」の構造とそれが如何に世の中を悪くしているかを知る事です。
加害者側がしっかりと意識するだけで、状況は劇的に改善します。
また、トラウマを抱えている人は、「自分に何か悪い面があったから苛めや虐待を受けた」とは絶対に考えない事です。
その様な考えを持っている限り、理不尽に自分を責め続ける人生を歩む事になり、自虐性が高まるばかりで決してトラウマから逃れる事はできません。
逆に、その考えを払拭できた時がトラウマから解放された時です。
例え何があったとしても、苛めや虐待が許されて良い筈はありません。
ましてや、「愛排斥システム」の理不尽さを見て下さい。
あなたが悪い訳がないのです。
自分で自分を受け入れ、自分を受け入れてくれる人と付き合う様にすれば、必ずトラウマは払拭できます。
この場合の自分を受け入れてくれる人とは、「愛排斥システム」の汚染を受けていない人であり、殆ど指導魂です。
指導魂は今の時代、全く珍しくありません。
探そうと思えば、簡単に見つかります。
全てはあなたの意識次第です。
勿論多重人格でなくとも、地球の「愛排斥システム」の攻撃を受けてトラウマを抱えている人は沢山いるので、その人達にも当然当てはまる事です。
多重人格でも幸福な人がいますが、これは指導魂の家庭に生まれ周囲に可愛がられて育った為です。
「愛排斥システム」については、今後も「愛排斥システムの殲滅法」で少し別の観点から詳しく説明する予定です。
多重人格の存在理由は何でしょう。
宇宙万物は全て存在する以上、必ず存在意義を有します。
福性従属秩序と愛他性挑戦秩序が極めて低く、吸収秩序と愛他性犠牲秩序が極めて高い。
つまり、尽性と男性性が極めて強い。
これが多重人格を有する魂の特徴です。
これまで説明してきた事とこれらの特徴を踏まえると、多重人格の人は情緒学習型の自己犠牲を厭わず他にひたすら尽くすタイプの創造秩序主導型を目指す魂である事が分かります。
また、排他秩序つまり攻撃性が極めて低いのも特徴です。
攻撃性が高い創造秩序主導型の場合、トラウマの強い臆病になってしまっている魂には例え攻撃せずとも恐怖を与え、上手く癒せない事があります。
この点、攻撃性が低く、ルールに構わず自己を犠牲にしてひたすら他に尽くす魂は、どんなタイプの自虐性の高い魂の自虐性を癒す事も可能になる訳です。
このタイプの魂が確実に多重人格になるとは限りません。
しかし、宇宙的に見ても地球的に見ても8割方多重人格になります。
このタイプ以外の魂が多重人格になる事は絶対に無いとまでは言いませんが、極めて稀です。
実は、多重人格は根本創造主が生み出したもので、その存在意義は以下の通りです。
様々な状況において、常に精神的魂的に他を癒したり救う上で最適の人格即ち活動理念を選択できる事
多重人格は最大13種類の人格を使い分けられます。
これは主導型の場合で、先に述べた様にその傘下の人格を入れ替える能力が備わっている場合、使い分けられる人格をほぼ無尽蔵に創造できます。
慣れてくると、活動理念の力関係まで自在に制御できるようになるからです。
ある人格が表面上に出ている場合、眠っている人格には意識がありませんから、記憶は無いのが普通です。
これでは日常生活に支障を来たす事になりますが、実は多重人格を操って他に精神的魂的奉仕をする為には、その方が都合が良いのです。
他の人格の記憶が無いという事は、他の人格の状態でこれまで会った事のある魂とも、白紙の状態で付き合えるという事になります。
また、人格制御が上手くできれば、これまで会った事のある魂とも記憶がある状態でも、無い状態でも、二通りの状態で付き合える事になります。
記憶の有無も人格も慣れれば操作する事が可能なのですから、他に対し無数のバリエーションのあるアプローチが可能になる訳です。
また、例えば傘下に従属秩序が入っている統制秩序主導型の人格と、傘下に吸収秩序が入っている従属秩序主導型の人格では、どちらの人格にも従属秩序が入っている為、記憶を共有する事ができ人格が交代しても交代前の人格の記憶はあります。
実はこれらを完璧に操作できれば、日常生活に支障を来たす事は無いのです。
しかし、地球では残念ながら、これらの活動理念の交代を完璧に操作する事は極めて難しいです。
活動理念の交代を操作するには全ての人格がお互いに完全に認め合って強調し合っている事が必須で、その為には全ての活動理念が自他受容できている状態にある事、即ち自虐性が非常に低い事が不可欠になります。
しかし、地球では先に述べた様に多重人格の魂は「愛排斥システム」の凄まじい攻撃を受け自虐性が高くなってしまう事が殆どです。
例え指導魂の家に生まれ幸せな子供時代を過ごしたとしても、地球では多重人格を受け入れる体制が整っていないので困る事が多く、全ての活動理念は自他受容できる所まで行き着く事はまずありません。
多重人格で、人格の交代や記憶をある程度自分で操作できる人は、活動理念のいくつかが自他受容できるレベルにまで到達しているという事を示し、他から愛されて魂の力が高いレベルに達していると言えます。
もし「愛排斥システム」が完全に消滅し、多重人格の人が完全に自他受容できる様な体制が整えば、多重人格の人は人格操作を完全に行う事ができます。
人格が異なれば得意分野も異なるので、人格を上手く交代する事で日常生活に役立てる事ができます。
ちなみに、多重人格が当たり前の星では、福性従属秩序が極めて低く、吸収秩序が極めて高いだけで多重人格になる事が多いです。
当たり前に受け入れられている状態では、何の苦も無く他と付き合えるし、人格を上手く操作する方法も教育されるので、情緒学習型で活動理念が個性的であるだけで、多重人格になってしまえるのです。
模倣学習型の魂は順応性の高さ故、全ての活動理念が自動的に順応調和してしまうので、多重人格になる事は有り得ません。
地球では多重人格の人は長所より短所の方が多くなりがちなので、人格統合を目指す事が良くあります。
人格統合の場合、主人格即ち主導型の傘下にそれ以外の活動理念が入る形を取るのですが、人格統合が上手く行くタイプと上手く行かないタイプがあります。
人格統合が難しいタイプは、吸収秩序と犠牲秩序が特にずば抜けて高いタイプか、若しくは自虐性が極めて高くなってしまっている場合です。
吸収秩序と犠牲秩序が極めて高いタイプは、自分の一つ一つの活動理念の個性を重要視しているので人格統合が難しいです。
この場合、私は無理に人格統合をする必要はないと思います。
全ての人格を受け入れ、多重人格を個性と認め、それを上手く操作して生きる事も魂の成長の為には大切な事だと思うからです。
肉体はすぐに滅びるけれど、魂は永遠です。
もしあなたが自分の中の数多の人格を魂の底から愛する事ができるのなら、それらを殺さずに、共存して高め合う様努力する事も、例え辛い事があっても素晴らしい魂修養の道だと思うからです。
自虐性が高い場合は勿論、上記に示した事を真摯に受け止め、自虐性を癒さねばなりません。
自虐性が高い場合は、必ず多重人格中に、極めて攻撃的な人格を持っているものです。
大体は自虐性犠牲秩序と排他秩序が結びついたもので、自他を攻撃する「苦」性を強く持っています。
あなたが、この世に生まれ出た意味を考えて下さい。
意味なくして、人はこの世に生まれ出てきません。
必要があるから、生まれ出て来るのです。
それは、絶対の宇宙法則です。
ちなみに、上記の様な条件を持っていない多重人格の人は、多重人格がこの地球で生きて行くためには自分にとってマイナスになると魂の底から納得できれば、比較的楽に人格統合する事ができます。
ただし、この時全秩序の纏め役である統制秩序が高いレベルで備わっていないと、人格統合が上手く行かない場合もあります。
統制秩序の鍛錬はいかなる場合においてもとても大切なものになって来るのです。
最後に、憑依現象について述べます。
憑依現象は、多重人格と類似した現象で、以下の条件を満たした魂で良く起こります。
福性従属秩序と愛他性挑戦秩序が極めて低く、吸収秩序が極めて高い。
つまり多重人格と違うのは、愛他性犠牲秩序が余り高くない点にあります。
基本的に他に尽くす為に人格操作をする訳ではないので、人格の違いは普段は出てこないが、何か刺激があった時にそれに便乗して普段抑えている自分の活動理念が独り歩きを始めるものです。
具体的には攻撃性が表に出て凶暴化したり、自虐性が表に出て奇行に走ったりします。
憑依現象を体感する様な魂は普段怒りを抑圧していたり自虐性が高い事が多いので、自分の全てを受け入れてくれる魂、特に創造秩序主導型と付き合う事で幸福になれる可能性が高くなります。
ここまで多重人格の説明をしてきましたが、今回もメールやコメント欄による無料相談や質問を受け付けるので、多重人格に関係する相談事や質問がありましたら、遠慮なく私にして下さい。
これまで理論的な説明をしてきましたが、今後二回は趣向を変え、私の胸の中の想いを表現してみたいと思います。
次回は「私が涙を封印した日、そして涙を開放した日」、その次は「私は常識の天敵で愛排斥システムの処刑人」という題で私の想いを表現していきたいと思います。
その次は、これまで通り理論的に「中枢秩序と魂の成長」について説明していきます。