目次

「2つの村の怪異」概要

「2つの村の怪異」感想

作成レギュレーション

レベル7作成例

レベル6作成例


「2つの村の怪異」概要

2025年2月20日に発売された「ウルシラ博物誌」掲載のシナリオです。


以下、紹介文です。


深い森に佇む妖精郷や樹上都市、大陸有数の魔法都市、北方より来る“奈落”や“魔域”の脅威――「博物誌」シリーズ第3弾はウルシラ地方。地方に息づく文化の特集に加えて、流派や特産品アイテムなどデータも充実!

●主な収録内容

1.国家と文化
謎に包まれてきた妖精郷アヴァルフなど、アルフレイム有数の古き国々の探訪へ。
自然の恵みや受け継がれてきた工芸品など、独自の文化を紐解いていく特集を収録。


2.新流派とアイテム
ダークハンター技能やアビススキルの応用、遊牧民の戦闘技術など6つの新流派とその秘伝、専用アイテムが新たに登場!
さらに特産品や騎獣、ゴーレムも追加!

3.魔物データ
ウルシラ地方の各地域に生息する、ボス級を含む新しい固有種魔物を収録。
通常の魔物は2~9レベルで幅広く、ボス級は最大16レベルの強敵を追加。

4.シナリオ
ザムサスカ地方との境界域を舞台とした、6~7レベル向けのシナリオを収録。
"奈落の魔域"に囚われた2つの村。奇妙な出来事に潜む謎を解き明かそう。


例によってGMをしてくれる知人(本書の所有者)はいるものの、PLが1人だけなので5人分キャラクターを作ってきて攻略しました。


以下、軽微なネタバレ(主に戦闘面)を含む感想です。


「2つの村の怪異」感想

戦闘はありますが、どちらかというと事件を解決する過程がメインです。


事件の解決に至るまでは想定よりも順調だった(GM談)とのことです。


謎解き要素のあるシナリオのソロ攻略は鬼門ですが、用意した魔法がうまく使えたことも手伝って、比較的うまく進みました。


具体的にどの魔法が役に立つかは伏せますが、「自分がシナリオライターなら、この展開はないだろう」といったメタ推理が働くため、真相は特に驚かなかった印象です。


自陣でシティアドベンチャーシナリオを自作していると、良くも悪くもそういった視点が身についてしまうものです。


戦闘について、オーソドックスな構成であれば6レベルでもさほど苦戦しないと思います。

※少なくともルールブックⅡ掲載の7レベルPC向けシナリオ「不死の女王の眷属」のような殺意の高さはないです


作成レギュレーション

23000経験点、13回成長です。

※ルールブックⅢ72頁参照


富士見書房の公式ページには「6-7レベル3-5人向け」と書かれているのですが、本文を読むと「6レベル」と書かれています。


公式ページの記載を読んで7レベルで作成してきたので驚きました。

※結局、7レベルで作成したキャラクターで攻略しました


本来は23000経験点ならPCの平均レベルが6-7レベルになるよう作成するのですが、今回は特殊な裁定です。


ソード・ワールドの戦闘は、7レベルくらいから大きく変わる印象があります。


レベル7で《タフネス》を習得すると《防具習熟》型のファイターは物理ダメージではまず倒れません。


したがって、クライマックスで登場するのは、魔法を行使する魔物が多いです。


魔法ダメージを軽減する手段は限られています。


被ダメージが増えるため、攻撃を受け切るよりも短期決戦で敵を倒す方が確実という話になってきます。


他には《ファストアクション》を対策しているのではと思われます。


前衛をHPの高いファイターで固め、後衛からスカウト7レベルの魔法職が範囲攻撃を初手で2回仕掛ける構成は、非常に強力です。


敵、味方ともに火力が上昇するため、先制判定の成否が非常に重要です。


GM側としても、7レベルから敵の調整が一気に難しくなる印象があります。


6レベルでの作成を指定しているのは、そのような事情があるからではと思われました。


レベル7作成例

A技能7レベル:12500点

B技能7レベル:10000点

残り:500点(B技能1レベル)

※エンハンサー、アルケミスト等


上記が非常に分かりやすい構成です。


【構成例】

ファイター7ライダー7エンハンサー1

ソーサラー7スカウト7アルケミスト1

プリースト7セージ7アルケミスト1


実際にセッションで使用したキャラクターです。







メイン技能とサブ技能を7レベルずつ習得し、残り500点でエンハンサーまたはアルケミストを1レベル分習得しました。


思いつきの構成ですが、レベル6で5人のエルフを使うなら以下のようになると思います。


PC1

バトルダンサー6ライダー6スカウト5アルケミスト1

PC2

マギテック6シューター6レンジャー5エンハンサー1

PC3

ソーサラー6コンジャラー6ウォーリーダー4

PC4

プリースト6ドルイド6セージ4

PC5

フェアリーテイマー6デーモンルーラー6セージ4


5人のPCに加えて、騎獣、ゴーレム、妖精、魔神の4体を合わせた9体のキャラクターで戦います。


...はっきり言ってカオスです。でも、ウォーリーダーは楽しそうですね!


次は、種族を変えて3人で構成例を考えてみます。


レベル6作成例

3人パーティ例です。


【構成例】

PC1 ファイター6ライダー6スカウト5アルケミスト1

PC2 マギテック6シューター6レンジャー5エンハンサー1

PC3 フェアリーテイマー6プリースト6セージ4

※人間、ドワーフ、ティエンス


レベル6に対して23000経験点は非常に多いです。


A技能を2系統6レベル習得して4000点残ります。


また、純戦士なら5レベル前後でその他系技能を2系統習得する可能性があります。


以下、パーティ詳細です。


騎獣は【ドンダウレス】が使いやすいと思います。


宣言特技《テイルスイープ》がポイントです。


連続手番に使用できないことを除けば、効果は《薙ぎ払いⅡ》と同じです。


また、騎獣が死なないことは重要です。


防護点が9と高く、〈騎獣用甲冑〉【バークメイル】と合わせて14点まで物理ダメージを軽減します。


経験点に余裕がある状況ではマギテックシューターも使いやすいです。


2H型は〈ロングバレル〉の追加ダメージが優秀です。


神官と妖精使いの組み合わせは、先攻1ラウンド目で【サモン・フェアリー】を行使して、2ラウンド以降は神聖魔法を行使することを想定しています。


モンストラスロア導入済ならデーモンルーラーも候補です。


魔神使いは、鎧の条件さえ満たせば補助動作で魔神を召喚できます。これは、妖精召喚との差別化点です。


次回