目次

「水の都に沈む闇」概要

「水の都に沈む闇」レビュー

サンプルキャラクターの構成

サンプルキャラクター改善案

まとめ


「水の都に沈む闇」概要

ソード・ワールド2.5公式シナリオ「水の都に沈む闇」をクリアしました。


シナリオの舞台となるマップ等が用意されています。


以下、商品説明の引用です。


『ソード・ワールド2.5』(SW2.5)をこれから始める方にもおすすめなスタートセットが登場。
基本的なルールを、シナリオを読み進めながら、わかりやすく順序立てて覚えられます。

『水の都に沈む闇』は、GM含む2~5人で遊べる連作シナリオ3本と1人プレイ専用のチュートリアルも収録。
港湾都市ハーヴェスのフルカラー全域マップを使って失せ物探しや殺人事件を追う、
推理や捜査を目的としたダイナミックな視点での冒険を楽しむことができるでしょう。

本作のコンポーネントにはマップだけでなく、冒険を彩るNPCカード、魔物や、装備品、アイテムのカードも多数収録。
これらはオリジナルのシナリオにも使用可能です。
キャラクターを管理するカード類はホワイトボード素材のため、マーカーで書いたり消したりしやすくなっています。
初心者に優しく、経験者にも歯ごたえのあるシナリオがギュッと詰まった本作で、新たな冒険へと旅立ちましょう。


人物のイラスト等のコンポーネントが充実していて、世界観に入りやすかったですね。


プレイ済み公式シナリオの中で、今のところ一番気に入っています。


特に、ストーリーが好きですね。シナリオライターは小説家の方のようです。


プレイにあたっては、誰か一人は経験者がいるとよいでしょう。


初めてGMをする方にもお勧めです。ジャンルはシティアドベンチャーです。


以下、軽微なネタバレ(主に戦闘面)を含むレビューです。


「水の都に沈む闇」レビュー

プレイ環境は、サンプルキャラクター4名です。


3話とも、別の日に開催されました。


それぞれの4人に冒険に出た理由が書かれています。


4人とも心がきれいで、主人公的な王道の設定です。


マップは分かりやすく、アイテムカードにもイラストが描かれていて、プレイヤーが世界観を理解するための製作陣の惜しみない努力を感じます。


シナリオやコンポーネントは素晴らしく、シティ系が好きな筆者にとっては、最高のシナリオでした。


描写が生き生きとしています。


筆者も現在オリジナルシナリオ卓を開催しているのでシナリオの書き方は参考になりました。


登場人物の言動や性格など、人物に関する描写が気に入りました。


筆者もオリジナルシナリオを作成する際は人物の描写に力を入れているので、こういったシナリオが増えてほしいです。


これからプレイしたい人へのアドバイスとしては、主に経験者向けの内容ですが、キャラクターは作成した方が楽しいと思います。


PCの背景設定は筆者の好みなのでそのまま使っていいと思いますが、連作シナリオであることや、サンプルキャラクターの技能構成にやや癖があって使いづらいため、ソード・ワールドに慣れている人は、作成から始めてみましょう

※1話開始時3000点、2話開始時4500点、3話開始時5500点だったと思います


サンプルキャラクターの構成

※()内はPC名および最終話の技能レベル


○人間の戦士(カイル)

ファイター2(3)&スカウト1(2)


○ナイトメアの魔法戦士(イーリス)

ファイター2(3)&ソーサラー1(2)


○ドワーフの神官(ヴェロニカ)

プリースト2(3)&シューター1(2)


○タビットの操霊術師(エッシェン)

コンジャラー2(3)&セージ1(2)


経験者の方なら分かると思いますが、このパーティは全般的に探索が苦手です。

特に、唯一のスカウト技能持ちの敏捷度が2と低く先制判定が鬼門です。


出目が悪かったこともあり、2話、3話はすべての戦闘で先制に失敗しました。


戦闘特技はレベル3の枠が二択となりますが、やや癖の強い候補が多いです。


サンプルキャラクター改善案

※()内はPC名および最終話の技能レベル


○人間の戦士(カイル)

ファイター2(3)&スカウト1(2)

《防具習熟A/非金属鎧》

《薙ぎ払いⅠ》


○ナイトメアの戦士(イーリス)

ファイター2(3)&スカウト1(2)

《防具習熟A/非金属鎧》

《斬り返しⅠ》


○ドワーフの神官(ヴェロニカ)

プリースト2(3)&レンジャー1(2)

《魔法拡大/数》

《ターゲッティング》


○タビットの操霊術師(エッシェン)

コンジャラー2(3)&セージ1(2)

《魔法拡大/数》

《バイオレントキャストⅠ》


元のパーティは、スカウト、セージが1人ずつです。


なんと、レンジャーは不在でした。


初期アイテムで救命草や魔香草を所持していますが、特に後者は平目で威力0で振ることになります。

※結局使いませんでした


後衛はエルフ等を除きスカウト適性はあまり高くないため、前衛を両方スカウトにしましょう。


先制判定は大事です。


ドワーフがレンジャーを担当するといいと思います。


コンジャラーのレベル3の特技が難しいです。


元は《魔法収束》《バイオレントキャストⅠ》から選択です。


個人的に《ターゲッティング》未習得で《魔法収束》を習得するパターンは初めて見ました笑


【スパーク】は威力0のエリア攻撃型の魔法で、MP6と重いです。


1体を対象に攻撃するのはもったいないです。


《魔法制御》の習得は最速でレベル5です。


味方を巻き込むため、先攻1ラウンド目のみ撃てます。


先制前提で《バイオレントキャストⅠ》が現実的な選択肢だと思います。

※元ヴァグランツ設定ならレベル3で迷ったら《抵抗強化Ⅰ》でいいと思います(要バトルマスタリー)


まとめ

「水の都に沈む闇」はシティアドベンチャーシナリオの良作でした。


これからも、「水の都に沈む闇」のような登場人物の描写に富んだ、シティ系シナリオを作ってくれる人が増えることを待ち望んでおります。


サンプルキャラクターの背景設定は王道で、個人的に好きですが、技能構成にやや難ありです。


また、連作のため、所持金等の管理が必要です。


これからプレイ予定の方は、ぜひキャラクターを作成してから始めて欲しいです。


次回