概要

sw2.5のサンプルシナリオ「蛮族を駆逐せよ」を3人で遊びました。


駆け出しの冒険者3~5人でパーティを組んで冒険することを想定したシナリオです。


2024年4月に開催されたオフセッション卓のリプレイとなります。


以下、シナリオ感想です(ネタバレ注意!)

本編

穀倉地帯の外れに位置する農村、デール。

村の農地を、蛮族が荒らしているという。目撃されたゴブリンを討伐するため、新米冒険者の3人がギルドに集まっている。


3人は竜人の戦士メイドラ(100歳♂)、エルフの神官剣士セレスティア(97歳♀)、そしてタビットの魔法使いリック(6歳♂)。


冒険者ギルド〈ブレイブ&プレイ〉に登録を済ませたばかりの3人は、デール村の依頼を勧められる。


村長から「ゴブリン」を討伐してほしい、とのこと。


リック「ゴブリンか…」

※魔物知識判定に成功


村では、1週間ほど前からゴブリンが出るようになったという。


3人は依頼を承諾すると、ギルドから歩いて半日ほどのデール村へ向かう。


だが、3人はあることに気付く。なんと、誰も保存食を買っていないのである。⋯仕方ないので、3人で狩りをすることに。


リック「うわぁ、ウサギ⋯でも僕は人族だから!」

セレスティア(冒険者の間では、タビットは非常食、って聞いたことがあるわね)


手先の器用なセレスティアがウサギを捕らえることに成功。3人は食事にありつくことができた。


デール村に辿り着いたのは夕方。村長が出迎えるが、服や顔が煤で汚れていることに一行は気付いた。


村長「ようこそ来て下さいました。こんなことなら、もっと早く依頼を出すべきでしたよ」


村長の家へと案内される途中、3人は家畜小屋と納屋が全焼し、鎮火された後の様子を目撃する。


メイドラ(襲撃は昨晩、か…)


村長の家に着いた3人は、改めて蛮族の目撃情報を確認する。


1週間前、8歳の少年アルが「蛮族の巣を見つけた」と言って、3日前に単身で討伐に行くと話して飛び出して行った。


彼は蛮族に両親を殺された孤児で、よく蛮族が出たと言っているが、勘違いが多いという。

しかし、2日前に狩人のゼナンが蛮族を目撃し、慌ててギルドに討伐依頼を出すことになった。


セレスティア「…アルが心配ね。急いだ方がいいんじゃないかしら」

リック「でも、夜は何も見えないよ」

メイドラ「日の出と共に出発しよう」


※エルフのセレスティアは暗視持ちだが、リルドラケンとタビットの2人は暗視がない


翌朝、狩人のゼナンに連れられて、3人は蛮族が拠点にしているという森を目指す。


森の入口から蛮族の拠点まで足跡を調べながら進んでいくと、蛮族の斥候部隊を発見する。幸いにも、敵は気付いていないようだ。先制で攻撃を仕掛ける。


リック「あれはゴブリンで、もう一体はダガーフッドだね」


大ぶりなメイドラの攻撃は、なかなか当たらない。が、何度も振っているとようやくダガーフッドに命中した。敵は一撃で瀕死の重傷を負う。


※メイドラは作成時に致命的なミスをしていた。詳細は後ほど。


セレスティア「逃がせば、敵に警戒されるかも。追いかけるよ!」


3人で最も俊敏なエルフのセレスティアが、逃げようとするゴブリンに接敵する。


やがてメイドラがダガーフッドを倒してセレスティアに追いつき、無事に敵の斥候部隊の殲滅に成功した。


セレスティア「初めての戦闘、うまくやったね!」


3人は再び森の奥を目指す。すると、狩人の話通り廃墟が見えてきた。中は少し騒がしいようだ。


メイドラ「ここが根城か」

セレスティア「裏口があるね。ちょっと見てくる」


※スカウトを習得しているセレスティアが隠密判定を行った


そう言って、セレスティアが裏門から中に忍び込む。気付かれていないようだ。


セレスティア(蛮族は3体)


彼女は戻って報告する。


リック「裏口から潜入すれば、奇襲できそう」


宴会をしている蛮族に奇襲を仕掛ける。セレスティアが【バニッシュ】を行使して敵を混乱させ、メイドラが盾となり蛮族に斬りかかる。


大振りな攻撃はなかなか当たらないが、当たれば有効打になった。鎧は硬く、敵の攻撃を通さない。


最後の一体を倒すと、初めての冒険は成功となった。


倉庫には、村から盗まれたヤギ2頭と、1200Gの銀貨があった。依頼達成を村に戻って報告すると、村人たちは大いに喜んでくれた。


作成レギュレーションの考察

冒険者レベル1-2

3000経験点

所持金1200G


公式シナリオで使用される作成レギュレーションは、ルールブックⅢ72頁に掲載されています。


今回は初期作成です。初めてソード・ワールドを遊ぶときは、この作成レギュレーションになることが多いです。


とにかく所持金に余裕がありませんが、ハウスルールで〈幸運のお守り〉をもらえることになりました。

タビットは〈とんがり帽子〉を受け取っていました。


当日のパーティ編成

PC1:リルドラケンの戦士

ファイター1

《かばうⅠ》


PC2:エルフの神官剣士(筆者)

プリースト2、フェンサー1、スカウト1

《囮攻撃Ⅰ》


PC3:タビットの賢者

ソーサラー1、コンジャラー1、セージ1

《魔法拡大/数》


上記を確認すると経験者ならすぐに気付くと思いますが、リルドラケンが経験点を振り忘れています。これが戦闘中に悲劇を生みました。


タビットを除く2人は初ソード・ワールドでした。GMも今回が初めてということもあり、キャラクター作成もルールブックを確認しながらの作業でした。


あの日を思い出して痛感するのは、初心者向けに配慮すべきはキャラクター作成で間違えないこと、そして何より「自分がお荷物になっている」感覚にならないよう配慮することの重要性でした。


その日は考えもしませんでしたが、現在、自分がGMをするときは細心の注意を払うようにしています。


エルフの神官剣士はフェンサーが使いにくかったので後にファイターにリビルドし、特技は《防具習熟A/非金属鎧》に変更しました。


また、タビットの魔法使いの方も、その後何度か参加しており、1年近くが経った現在、10回の成長を重ねてセレスティアの冒険者レベルは5となっています。


筆者にとって、記念すべき最初のソード・ワールド2.5のシナリオでした。


次回