R.I.P. 坂下秀実(四人囃子)逝去。 | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

70年代の日本を代表するプログレッシヴ・ロック・バンド”四人囃子”のキーボーディストとして活躍された坂下秀実さんが、2022年7月31日に逝去されました。(享年69歳)

 

 

2年前に不慮の事故にあわれ、復帰を目指しリハビリをされていたと、お聞きしていただけに残念でなりません。

 

四人囃子での変幻自在で魅力的なフレーズを奏でられていたのはもちろん、1979年の四人囃子活動停止後に、四人囃子のドラマーであり、坂下さんの盟友でもある岡井大二さんと組み、シティ・ポップにチャレンジされたPEGMO(ペグモ)、THE SCOPE(ザ・スコープ)での活動をはじめ、中村裕介さんとのデュオ活動、水越恵子さんのバック等、幅広い活躍をされていました。

 

【PEGMO 1st Album「PEGMO」とシングルカットされた「恋のけじめ」(1982)】

PEGMO

長沢ひろ Composed By, Bass, Synthesizer, Vocals
岡井大二 Drums, Percussion, Vocals
坂下秀実 Keyboards, Vocals
河越秀吉 Drums, Percussion, Vocals
恒田義見 Drums, Percussion, Vocals
植村侑広 Guitar, Vocals

 

 

PEGMOがNHK「ヤング・ミュージック・ショー」(1983.7.24放送)に出演した際の貴重な映像が、YouTubeにアップされています。(一番右側でキーボードを弾いているのが坂下氏です。)

ちなみにボーカルは、安全バンドの活躍で知られる長沢ヒロ氏です。

 

【PEGMO 君はインスタントコーヒー】

【2nd Album「にッ。」の裏ジャケット】

【セカンド・アルバム歌詞カードより坂下秀実氏(左)と岡井大二氏】

 

PEGMO解散後、PEGMOから恒田義見氏を除いたメンバーで結成されたTHE SCOPE

PEGMOは、いかにも80年代のポップ・サウンドでしたが、スコープは、インストを含む、都会的なポップ・ロックで、今聴いても古臭さを感じない名盤です。

 

【The SCOPE 1st Album「AFTER DARK」】

The SCOPE

岡井大二 Chorus, Drums, Synth
長沢ひろ Vocal, Chorus, Bass, Synth 
坂下秀実 Chorus,  Synth Piano
植村侑広 Vocal, Chorus, Guitar
河越秀吉 Chorus, Percussion

 

 

70年代後半の後期四人囃子においても、優れたソング・ライティング・センスを見せてくれた坂下氏。

1978年にリリースされた「包(Bāo)」には、自ら作詞・作曲・ボーカルを手掛けた「Sweet Lover Song」と、後期四人囃子の代表曲の一つともいえる作詞・作曲を手掛けた名曲「ファランドールみたいに」が収録されています。

 

【Sweet Lover Song / 四人囃子(ボーカル:坂下秀実)】

【ファランドールみたいに / 四人囃子】

 

2010年8月22日に日比谷野外大音楽堂で開催された「Rock Legends  Progressive Rock Fes」では、日本のプログレッシヴ・ロック代表として、スティーヴ・ハケット、ルネッサンスとともにステージに立った四人囃子。

 

 

四人囃子のライヴ後、会場を歩いていた坂下さんにお声掛けをしたら、気軽にお話をしてくれ、CDにサインも頂きました。

今となっては、とても良い思い出になりました。。。

 

 

四人囃子の代表曲のひとつであり、ライヴでは常にアレンジが変化していた坂下さん作曲の約17分の大曲「泳ぐなネッシー」。

最期にご紹介させて頂きます。

 

【泳ぐなネッシー / 四人囃子 作詞:末松康生 作曲:坂下秀実】

1973年7月21日杉並公会堂ライヴ

 

【泳ぐなネッシー 2008年ライヴ Part1】

森園勝敏:Gt, Vocol

岡井大二:Drums

坂下秀実:Keyboards

佐久間正英:Bass

【泳ぐなネッシー 2008年ライヴ Part2】

 

坂下さんのご冥福をお祈り致します。。。

ありがとう、坂下秀実さん。。