ポール・マッカートニー「Seems Like Old Time」(1980)。。名盤「Tug O | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

ポール・マッカートニーにとって激動の年となった1980年。。
1月の日本公演中止のあと、1980年5月16日にはファンの間でも賛否両論のあった10年ぶりのソロ・アルバム「マッカートニーII (McCartney II)」をリリース。

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このアルバムからのシングル・カット「カミング・アップ(Coming Up)」が英米で大ヒットするなど大きな話題となりました。

もともとこのアルバムは1979年にレコーディングされていたこともあり、このアルバムリリース時には、次作となる「Tug Of War」のレコーディングに向けたセッションを開始しています。

この時期のレコーディング・セッションは数々のブートとしてリリースされていますが、個人的にジャケが気に入っているのが1980年の8月にパークゲート・スタジオ・でレコーディングされたデモ音源集「Unsurpassed Rudeness」でした

【Unsurpassed Rudeness / Paul McCartney】
recorded at Park Gate Studio, Sussex, England, August 1980. 
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ビートルズのアメリカ編集盤「The Beatles Second Album」をオマージュしたジャケットのセンスが素晴らしい作品です♪

The Beatles Second Album
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【Unsurpassed Rudeness / Paul McCartney】
01. Seems Like Old Times
02. Ballroom Dancing 
03. Take It Away
04. Sweetest Little Show
05. Hear Me Lover
06. Give Us A Chord, Roy
07. Dress Me Up As A Robber
08. We All Stand Together
09. Boil Crisis
10. Keep Under Cover
11. Average Person
12. The Unbelievable Experience
13. Stop, You Don't Know Where She Came From
14. The Pound Is Sinking
15. Wanderlust
16. Ebony And Ivory 
17. (Hidden Track)*メドレー形式で各トラックを紹介

興味深いのは、「Tug Of War」に収録された曲でも「The Pound Is Sinking」と「Hear Me Lover」はオフィシャルで「The Pound Is Sinking」という1曲に編集されていたり、「We All Stand Together」がレコーディングされていたりと興味深い音源が多いですが、未発表の音源も多く収録されており実に興味深い内容となっています。

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1曲目に収録されたSeems Like Old Timesは、何度かに亘りレコーディングされており、公式リリースされなかったのがもったいない楽曲です。

Seems Like Old Times - Paul McCartney

こちらはこのアルバムに収録されていませんが、ポールの弾き語りバージョンです。

Seems Like Old Times(Piano Version) - Paul McCartney

1980年にレコーディングセッションが開始された「Tug Of War」でしたが、12月にジョンの事件がありレコーディングは中断。
リリースされたのは1982年4月5日でした。。

未発表曲が数多いポールですが、いつの日かオフィシャル・リリースされることを望みたいです♪