「ヤングギター」1978年12月号 Part2。。「Guitar Wars」特集とベスト・アルバ | マジカル・ミステリー・ミュージック・ツアー

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1960年代から1980年代の洋楽・邦楽の雑記帳です。

昨日の続きを。。

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1978年10月10日に日比谷野音で6,000人の観客を集めて開催されたYoung Guitar Festival " GUITAR WARS in Hibiya"

1978年12月号の「ヤングギター」では、大きく特集が組まれていました。
(ここからは昨日の記事の続きです。)

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本イベントのレポートは近田春夫が記事を寄せています。

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さすが近田春夫。
的確なレポートは唸ってしまうほどで、竹田和夫と森園勝敏の共演については、「何年か前のワールド・ロック・フェスの時はどこか解け合うところのない二人だったが、この日のツイン・ギターにはやはり、そこいらへんの子供にはまねの出来ない深みがあった。(中略)恐らく今日本で一番ロックとして絵になるんじゃないだろうか。(中略)私はナミダしてしまった程だ。本当に良くなきゃオレ絶対にホメないからね。良かった。」と評しています。
また、高中正義については、「このところ割と高中のステージを見ているほうだ。おもにピット・インにおいてだが、良い音を出すものだと感心していた。(中略)決して弁護する訳ではないが野外向きじゃないのですよ彼の今のサウンドのあり方自体が。演奏のテクニックだけで考えるとクリエイションより全然上だと思うのだが、線が細い。竹田のイメージが洗いぬかれてボロボロになったデニムのような腰の強さがあるとすれば、高中はドライ・クリーニング以外はダメと云った風なところがあってその差が野音では出てしまうものかも知れぬ。(中略)もっともこれはキビシーく見た時の話で、個人的には今の高中のやり方には大賛成です。」と評しています。

ゴダイゴとチャーの共演については、「何故、ゴダイゴがはっきりとイニシアチブをとらないのだろうか?今のチャーはどうひいき目に見ても自信過剰だと思う。ミュージシャンである以前の人間としての謙虚さに欠けていると思う。(中略)ゴダイゴのみの部分の方がそういう意味で客に温かさが伝わっていたように思う。楽屋に元ゴールデン・カップスの天才ベーシスト、ルイズルイス加部が遊びに来ており『こんどチャーとハード・ロック・バンドをつくるんだ。』と語っていた。ゴダイゴのようなジェントリーなグループとやるよりはチャーに向いているんじゃないかしら。」と後の展開を考えると鋭い洞察力で、さすが近田春夫です。

特集号では、オフ・ショットも満載でした。

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「Guitar Wars」意外の記事も興味深い記事がありました。

当時、人気絶頂だったリー・リトナーの登場です。

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ヤング・ギター恒例の企画、"ギター名曲完全コピー"はサンタナの「君に捧げるサンバ」でした。

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"ギタリスト徹底解剖"のコーナーでは竹田和夫が再登場。
当時26歳、日本のロック黎明期より活躍していた、若き天才ギタリストです。

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年末号ということで、「今年のベスト・アルバム30」という企画も。。

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この中では、エアロスミス、レインボー、ボストン、高中正義をリアルタイムで購入、少ししてプリズムを購入しました。。

中には"竹内まりやデビュー"という貴重な広告も。。

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この竹内まりやのデビューアルバムもリアルタイムで購入しました♪

最後のページの方には、「CRITIC'S CHOICE TOP 200 ALBUMS」として、英米の音楽評論家やDJ48人によって選ばれたアルバム・ベスト200の中からアルバムベスト20が掲載されています。

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さすがビートルズです。
1位の「Sgt. Pepper's Lonely Hearts Club Band」の他にも、「ラバーソウル」「リボルバー」「アビィ・ロード」「ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)」と、20位までに5作品がランク・インしています。。。

この頃、ヤング・ギターは時々しか購入していませんでしたが、今からでも古本屋で探してみたい雑誌です♪