とある方から勧められたお母さん向けに別冊で出版されている
雑誌「致知」母・子育てのための人間学を読みました。
子育てをいろんな角度からみていて
育児で悩むお母さんへ励ましのメッセージがいっぱい
そして、あらためて
母親業の偉大さをとても感じることができました。
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致知別冊「母」 (子育てのための人間学)
1,188円
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特に、助産師の内田美智子さんのお話は
愛ある厳しさに満ちていて、とても学びになったなぁ。
内田さんは「母性こそ人を幸せにし国を豊かにする」と提唱し
母性は備わっているものではなく、育てるものであって、
子育ては親の犠牲の上に成り立つものだし、
母親が自分の時間を犠牲にしないと子育てはできなくて
それが子どもに伝わるから、いい子に育ってくれるとも仰っている。
特に響いた話がこちら、「あるお母さんの話」
〜抜粋〜
そのお母さんは、出産予定日の前日に胎動がないというので来院されました。
急いでエコーを調べたら、すでに赤ちゃんの心臓は止まっていました。
胎内で亡くなった赤ちゃんは異物に変わります。
早く出さないとお母さんの体に異常が起こってきます。
でも、産んでもなんの喜びもない赤ちゃんを産むのは大変なことなんです。
普段なら私たち助産師は、陣痛が5時間でも10時間でも、ずっと付き合ってお母さんの腰をさすって
「頑張りぃ。元気な赤ちゃんに会えるから頑張りぃ」と励ましますが、死産をするお母さんには
かける言葉がありません。赤ちゃんが元気にうまれてきた時の分娩室は賑やかですが、死産の時は
本当に静かです。しーんとした中に、お母さんの泣く声だけが響くんですよ。
そのお母さんは分娩室で胸に抱いた後、「一晩抱っこして寝ていいですか」と言いました。
明日にはお葬式をしないといけない。せめて今晩一晩だけでも抱っこしていたいというのです。
私たちは「いいですよ」と言って、赤ちゃんにきれいな服を着せて、お母さんの部屋に連れて行きました。
その日の夜、看護師が様子を見にいくと、お母さんは月明かりに照られてベッドの上に座り、子供を抱いていました。
「大丈夫ですか」と声をかけると、「いまね、この子におっぱいあげていたんですよ」と答えました。
よく見ると、お母さんはじわっと零れてくるお乳を指ですくって、赤ちゃんの口元まで運んでいたのです。
死産であっても、胎盤が外れた瞬間にホルモンの働きでお乳が出始めます。死産したお母さんの場合、
お乳が張らないような薬を飲ませて止めますが、すぐには止まりません。そのお母さんも、赤ちゃんを抱いていたら
じわっとお乳がにじんできたので、それを飲ませようとしていたのです。飲ませてあげたかったのでしょうね。
死産の子であっても、お母さんにとって子供は宝なんです。生きている子ならばなおさらです。
一晩中なきやまなかったりすると「ああ、うるさいな」と思うかもしれませんが、
それこそは母親にとって最高に幸せなことなんですよ。
母親学級でこういう話をすると、涙を流すお母さんがたくさんいます。
でも、その涙は浄化の涙で、自分に授かった命を慈しもうという気持ちに変わります。
「そんな辛い思いをしながら子どもを産む人がいるのなら私も頑張ろう」
「お乳を飲ませるのは幸せなことなんだな」と前向きになって、母性のスイッチが入るんですね。
母性は本能的に備わってなくて、育てるんだと目から鱗だけど、なるほど〜って思ったし
生命が生まれ無事に育っていくというのは、本当に奇跡の連続でしかないと教えてもらいました。
いろんな状況のお母さんがいるけれど、子育てママに共通する悩みが
「この子に幸せになってほしい」と願うがゆえの悩みでさ、自分ごとの悩みじゃないんだよね。
我が子のために命を削って産んで、そのあとも
自分のことより、子供のために。がいつも頭にあるんだよね。
お母さんてすごい
今、辛いと感じてるママさんがいたら
母性が育ってくるとね、子育ても少しずつ楽になっていくからね。
子供を育てながら自分も成長していくから焦らなくて大丈夫。
子育ては個育て。
比べず、焦らず、過ごしていこうね
心理占星術セッションモニターさま
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