赤裸々に1
私:ホントにないよー!
だって私、処女だし。
「いつから彼氏いないの?」
私:いたことないんだよねー(笑)
「それはないでしょw」
確か、そんなやり取りの後に
出た言葉だった気がする。
電話で話すだけで
処女が本当かどうかなんてわからない
「彼氏いたことない」の証明が
何故「『処女である』と言うこと」なのか
それは、当時20代後半だったから。
今で言うところの喪女(笑)
その年齢で処女なことは
周りを見てもやっぱり普通じゃなくて
そして普通はたぶん隠したいこと
それを敢えて言うことは
=本当に処女だから、が成り立つと思って。
やり取りは朧気だけど
そのときの気持ちは、はっきり覚えてる。
これで、下手に手出しはされないだろうな
彼が仮に遊びたかったとして
遊び相手に処女は
流石に重いだろう面倒だろう
そんな思惑もあっての言葉だった。
あっという間に
一週間。
連休明けて仕事始まると
やっぱり疲れ出てくるし何より毎日が早い。
5月12日:母の日
3万円近い美容液をプレゼント
サンプルで効果実証済みだから
すごーくすごーく喜んでた。
こっそり見たLINE
「好き❤️」「大好き💕」
やっぱりまだ続けてたんだ。
既婚者かな
バツ1かな
どうこうする気はないけど
やっぱり相手は気になるもんだよね
休み…合わせてみる?(笑)
5月13日:愛犬の日
もうちょっとで14歳。
耳がかなり遠くなってる
何をしていても、いとおしい。
当日に色々書きたかったなー
(`-ω-´)
「ハールーちゃーーん」
迷ったけど、夕方の電話は取ってみた
私:怒ってるんですー
「なんで?怒らないで」
私:工夫すればデートできたのに
やっぱり全然考えてくれてない!
「ごめんね」
私:いっつも謝ってばっかり…謝るだけ!
蔑ろにされてるって感じるのは
そういうとこなの!
「そうじゃないよ。
仕事の段取りとかで俺も連休取れたけど
実験どうなるかわかんなかったし
でもハルカの話聞いたら
確かに考えが足りてかったな、って
悪かったな、って思うから謝るんだよ。
『ばっかり』じゃないよ?
毎回条件はそのときそのときで違うし
反省しておんなじことはしてないよ?」
それはもちろん
一つ一つそのときの事情で違うけど
根っこはおんなじなんやもん
「ニコニコハルちゃんに戻ってよ
朝は話せなかったから
今の電話もすごく楽しみにしてたんだよ?
ねぇハールちゃん?こっち向ーいて?」
私:……真っ暗な画面しかありませんけど
動く姿を観たのは約一ヶ月振り。
すごーく久し振りのテレビ電話だった。